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Till

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4 years ago

4.0


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Psycho Goreman

Movies ・ 2020

Avg 3.5

カナダの映像製作集団「アストロン6」の一員であるスティーブン・コンスタンスキが監督を務めたコメディ映画。 ある日、ルークとミミの兄妹はひょんなことから、地底に埋められていた最凶の宇宙人を復活させてしまう。しかし、ミミが謎の宝石を手にしたことで、その宇宙人はミミに服従せざるを得なくなる。「サイコ・ゴアマン」と名付けられた宇宙人はミミのお遊びに嫌々付き合わされることになり…。 「アストロン6」の過去作『ファーザーズ・デイ 野獣のはらわた』『ザ・ヴォイド 変異世界』でもその才能の片鱗を見せつつあったが、本作でようやく一つの完成形が誕生したなぁという印象。また、R15~R18の年齢制限が設けられるほど過激なグロ描写もあり、よりコアなファン向けの作風だった過去作に比べれば、PG12指定の本作は、決してファミリー映画とは言わないがより広範囲から支持されるエンタメ作品に仕上がっていると思う(PG12にしてはグロい方だけど)。Rotten Tomatoesでも91%のフレッシュを獲得しており、意外と批評家ウケも良かったらしい。 本作で圧倒的な存在感を放つのはサイコ・ゴアマン…というよりは、主人公の少女ミミである。実はこの映画で一番サイコなのは紛れもなく彼女で、サイコ・ゴアマンを服従させるだけにとどまらず、兄貴をパシリにするわ、キリストの模造をへし折るわ、色々とやりたい放題。監督いわく、ミミを演じたニタ=ジョゼ・ハンナはミミそのもので、演技上の指示はほぼしてないのだとか。素でこれだけぶっ飛んだ演技ができるニタ=ジョゼ・ハンナ…恐るべし。 そして、何と言ってもクリーチャーたちの造形が秀逸。サイコ・ゴアマンをはじめ、「テンプル騎士団」・「暗黒の勇士たち」のメンバー、製作者が細部にまで拘ったであろう斬新なビジュアルの異星人たちが多数登場する。日本特撮へのリスペクトもあるようで、「暗黒の勇士たち」の中には日本語を話すメンバーもいたりする(実際に監督本人も『真・仮面ライダー 序章』『強殖装甲ガイバー』などから影響を受けたと語っている)。個人的にこういうグロテスクなクリーチャーが大好きなので、これを観られただけでも十分満足だった。 不謹慎ギャグ、ハチャメチャな展開、そして「それでいいのかよ!」とツッコミたくなる何の解決にもなっていないラスト、普通に観てたら完全について行けなくなるが、「これはB級映画だ」と割り切れば十分に楽しめる良作だと思います。