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アンナとマックス兄弟の素直な言葉が刺さった。大人の都合で故郷を追われた家族。その原因を作ったヒトラー批評家の父の仕事を責めそうなものだが、彼らは責めないし、誇りを持っている。母も生きがいのオペラの舞台を追われても、自分のアクセサリーを売って子供にカバンを買ったり、愛情深く、気丈に振る舞っている。言葉のわからない土地、ユダヤ人が嫌いな管理人、かつてはお手伝いもいるほど裕福だったのに、スイス・パリと土地を経るごとに貧しくなり、安いえんぴつを買い、噴水に落ちた小銭を拾う生活。大人の都合に振り回されても、友達と別れても、言葉が分からなくても、決して希望を失わない家族。とても良い話だった。
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