
nacchi

Chicago
Avg 3.5
Jan 28, 2012.
1920年代のシカゴ。スターを夢見るロキシーは、キャバレーの専属歌手ヴェルマのステージを羨望の眼差しで見ていた。ロキシーは、ヴェルマにチャンスをくれと申し出るけど、相手にもされず追い払われる。ロキシーは、実力はあるけど、チャンスに恵まれていない。そんなロキシーはある日、ショーに売り込むとの約束を守らなかった愛人と諍いを起こし、彼を撃ち殺してしまう。そして逮捕され留置所に送られたロキシーは、彼女は不倫した夫と妹を殺した罪に問われていたヴェルマと出会う。しかし、マスコミ操作に長けた辣腕弁護士ビリーのおかげで、巷では一躍スター扱い。ロキシーも同じ手段でヴェルマ以上の注目を浴びようとビリーを雇う。『シカゴ』では皆が皆、嘘を嘘で塗り固め、スキャンダルは名声の肥やしになる。金さえあれば殺人だって無罪放免になるのだ。ロキシーは自分を見下したヴェルマに対抗心メラメラ。ヴェルマはビリーを雇ったロキシーが目障りで仕方ない。留置所は女だけだから、女同士の駆け引きや、騙し合いの醜いこと。そんな現実の中で、スターを夢見る人たちが、自分の感情を踊り歌う。現実は刑務所の中に過ぎないけれど自由な世界は夢の中にしかないから、自分のきらびやかな舞台を思いっきり表現しているのだ。 ロキシーは、ヴェルマと比べると童顔で迫力には欠けるし、ロキシーのキャラは夢見がち。意識しているのかわからないけど、外見とかしぐさとか、マリリン・モンローみたい。幼いマリリン。ロキシー狡猾だけど、かわいい。ヴェルマはスターそのもので、留置所にいても、ドレスを着ていなくてもゴージャス。でも、スターの座から堕ちた歌姫は、野心むき出しの悪女。ロキシーは最初あこがれのヴェルマに声をかけるけど、高飛車な女だよ。キャサリンは、申し訳ないけど悪女を演じさせれば一番だね。 しかし、演出のほうは構成が巧みで、ミュージカル独特の唐突に歌い出す違和感がなかった。ミュージカル映画が苦手な人も見やすいのではないかな。