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ラフな手描きのタッチ、それはアナログ的で美しく、どこか無機質で淡白な印象を与えてくれます また、アニメならではの独特なカメラワークも相まって思わず息を飲み目を奪われる映像の中、切断された片手は、かつての夢を再び取り戻すために、ネオンやライトに照らされながら縦横無尽に飛び回り、青年のもとにたどり着こうとする たどり着いたとしても、一度離れた片手は再び主人公の一部に戻ることはできない 主人公は手を失った現実を受け入れ、変わるしかない 幼い頃に失くした両親との記憶をいつまでも忘れられず、ピアニストと宇宙飛行士という二つの夢にも未だ大きな未練を抱えながら生きることを主人公は一つの行動で、手と共に過去の記憶と夢への未練を断ち切った その全てを表すあの瞬間、ちょっとした爽快感が体に走りました 目の前の現実に向き合ってこそ、これからの未来へと一歩前に踏み出すことができる 自分も意外なきっかけで人生が思わぬ方向に飛躍するのかも…とそんなことを考えさせてくれる作品です
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