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1969年に公開されたゴジラシリーズの第10作。 前作『怪獣総進撃』をもって東宝は怪獣映画の制作を中止する意向だったが、その『怪獣総進撃』の大ヒットや同じく東宝制作の『緯度0大作戦』の芳しくない結果などを受け、急遽ゴジラシリーズは「東宝チャンピオンまつり」という子供向けを数本まとめた興行形態の一編として再開されました。監督に本多猪四郎、脚本には関沢新一を呼び戻したり、児童誘拐や鍵っ子、公害問題などを取り入れたという意味でも意欲作ではありますが、いくらなんでも作風が子供向け過ぎますし正直最後まで興奮はしませんでした。そもそも今作は厳密に言うと怪獣映画でもなく、怪獣が登場するシーンは過去作からの流用がほとんどを占めており、シリーズのスピンオフ作品として観るのがちょうどいいと思います。「黄金期の3分の1から4分の1という低予算での製作体制」ということらしく、まあしょうがないですよね。 007シリーズなどもそうですが、何十年にも渡り製作される映画シリーズは、このような制作背景などと合わせて観るとさらに面白いですね。 ガバラカッコよくないなぁー。
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