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B級俳優をそろえて挑んだサスペンスで、主人公はカート・ラッセル。ストーリーはこれまたガイ・リッチーの『ロック・ストック・トゥースモーキング・バレルズ』を臭わせる流れで、また安易なフォロワーが出てきたか…とガッカリしたのですが、終盤の伏線を回収しつつ見事な逆転劇をかます下りが思いの外よく出来ていたため、及第点はあげられる仕上がりといったところです。 とはいえ、あまりにも都合がよすぎて後だしジャンケンの連発ですし、伏線を張る段階では裏で何が行われていたのかを露も匂わせないのに、タネ明かしの瞬間に「実はこんなことしてました」って言うのはフェアじゃないなあと感じます。 その結果、劇中で行われるのがほとんど個性的なキャラの紹介といざこざに終止し、「大きなヤマ感」が伝わってこないのは残念です。マット・ディロンの悪役ぶりは流石に堂々たるものですし、演者の魅力は方々でハジけてますので、まさに★3つの映画ですね。
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