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前半と後半のギャップが激しく、感情移入できないで終わってしまう印象だ。 田舎のボンボンで徹底的にバカなカズさんと、歌舞伎町の毒花まちちゃんという、どうしようもない若い男女が、これまたどうしようもなく行動する前半は、見ていてむしろ清々しい。 ところが、大森南朗扮するヤクザが出てきてからの後半が、全くいただけない。 まちちゃんは、突然のごとく「聖女」みたいな存在に変身し、カズさんはみんなから愛される「悩める若者」に、これまた突然にキャラ変更される。 そして、ラストに向けて、「燃え上がる喫茶店」、「誰もいない電車」、「誰もいない商店街」、血だらけの男女を乗せながら「呑気に進むタクシー」と、何だかファンタジーのような世界に周囲が様変わりする。 正直ついて行けないし、破滅的なラストもしつこい感じがした。
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