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2019年127&128本目はシネマート新宿で今なら連続で鑑賞できる『クロッシング』前編・後編。 金城武と長澤まさみが出演し、日本でもそこそこ話題になっていてもおかしくないのに全く噂も聞こえず、なんと5年経ってからようやく公開となったロマン活劇です。監督ジョン・ウーのロマンチスト・メロドラマティックぶりが尋常ではなく、無駄なスローモーション演出や大袈裟なカメラワーク、同じ音楽の使い回しで非常に大仰です。 タイトルの太平輪は多数の死者を出した客船の名前なんですけれど、前編ではその船の話しは全く出てこず、3組のカップルの歴史をひたすら紐解く2時間でした。しかも驚いたことに後編のうち頭の40分ほどは前編の復習で同じことの繰り返しになっていて、1年の時間を経た本国ならいざ知らず、1時間の休憩を挟んで鑑賞させられた私としては拷問に近い気分でした。 後編になって漸く太平輪の話になると、ここまで付き合ってきた身としてそれなりの親近感も沸いて楽しむことはできましたが、これをやるために4時間使うってのはちょっと力量不足では。長澤まさみの扱いも雑に過ぎるし、総じてよっぽどの物好きでもない限り見ないでしょう。本国で大失敗に終わったのも納得ではあります。
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