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看護師のジョンヨン(イ・ヨンエ)は6年前に一人息子ユンスが行方不明になりずっと探している。 数学教師の夫も仕事を辞めてユンスの情報を求める日々。 ある日夫は嘘の情報で探しに行き事故死してしまう。 憔悴のジョンヨンに届いたある情報はユンスの近況を伝えるものだったが…。 子どもの行方もわからない母親はさらに夫を失い、悲劇の連続に何も言葉が出ない。 韓国では年間2万人以上の児童が行方不明になっているらしい。 それには絶対に組織的な人間がいて売買しているとしか言えない。 さらにこの作品は悪い人間しか出てこない。 冒頭の行方不明者を探す活動をする若者以外は本当に胸糞悪い連中ばかり。 ジョンヨンの義弟夫婦にしても保険金を狙っているし。 ユンスの情報を得て郊外の海の「マンソン釣り場」を訪れたジョンヨン。 そこにいる経営者家族や警察もとことん腐っている。 賄賂や犯罪の隠匿が出来るのは警察のホン署長の力だろうが、従業員のノプチがとにかく胸糞悪い。 働かせているミンスを後ろから思い切り蹴って海に突き落とすシーンは驚いた。 日常的に殴られている少年の描写はたとえ撮影だとしても嫌悪感しかない。 ミンス少年をユンスと思った母ジョンヨンは後半では身体を張った救出劇に出るが。 クライムシーンの連続で何だかな~。 結局、海に打ち上げられていた少年はユンスではなかったと言うこと。 もう一人の子どもジホを救えた事は良かったけれど、ユンスを探す人生は続くらしい。 韓国の社会の闇に迫った作品だとは思うけど、あそこまで救いようのない登場人物ばかりで嫌悪感しかなかった。 子どもの手を離したくない、そんな世の中は辛いものです。
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