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「空っぽの器」かぁ… なんだかとても悲しい生き方だなと思いました。 いつも自分を犠牲にして誰かの器になっている。   最後は自分を殺してまで… なぜそういう生き方をするようになったのか? 三隅という人間をもっと掘り下げてくれたらもっと面白かったかなと思いました。   私には三隅が単純に優しい人というだけではないように感じましたし、何かに絶望しているようにも感じました。両親の死を語るシーンがありましたが短くてハッキリとはわからない。   是枝監督の作品は「映画」をみているというより現実でその人と向き合っているような感覚にさせられます。現実では出会って間もない人間に自分の半生を語ったりはしないし、この人に何があったんだろう?と思っても本気で調べたりはしない。 想像するだけで、そこそこの所で線引きして深入りしない。だから「映画」を楽しみたい私にとっては消化不良になってしまう。そのキャラクターに何があったのかを知って物語の全体を見渡せるのがフィクションの面白いところだと思うので。   自分で考察したい、想像したい人にはおすすめの作品です。消化不良ではありますが、つまらないとは思わないので今後も是枝監督作品はちょこちょこ見ていこうかなと思います(^^)
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