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風光明媚な我が宮城県の気仙沼と登米を舞台に描かれる朝ドラです。 ☆第1週 登米の森林組合で働くヒロインを描いているのですが、初週は登場人物の紹介で終わるのかと思っていたら、金曜日に豪速球が投げられました。北上川の朝霧を見ていたヒロインが「あの日」の気仙沼での出来事を語り始めます。北上川の素晴らしい映像を背景にトラウマを抱えたヒロインが涙ながらに語る姿には衝撃を受けました。5回目にして、披露された清原伽耶の天才的演技力に不意打ちを喰らい、号泣してしまいました。 内野聖陽、西島秀俊、浅野忠信、そして地元出身の鈴木京香と共演者の豪華さにも驚かされる本作がますます楽しみになってきました。 ☆第92回 第2週以降、清原伽耶の実力が発揮できる場面が余り無くて、少々消化不良気味でしたが、今回やっと「これが求めていた清原伽耶なんだ!」という演技が見られました。東京で気象予報士をしているモネが実家の竜巻被害を知って帰省するシーンの清原は、神々しい程に素晴らしかったです。大震災の時、仙台にいたため気仙沼の実家の危機に何もできなかったことに長年トラウマを感じていたモネが、竜巻被害を受けながら力強く立ちあがろうと頑張っている家族や友人の姿を見て涙するシーンの何とも言えない表情の変化には、参りました。 ☆第104回 教師だったモネの母親と教え子が再会する回です。母親がモネに大震災の時の辛い思い出を語る重いシーンに息を呑みました。これまで母親としてモネを見守るシーンがほとんどで鈴木京香の見せ場は、余りありませんでしたが、今回で彼女を起用した理由が分かりました。震災当時教師だった母親がトラウマを告白するシーンの彼女の凄い演技に吸い込まれ、 泣かされました。このシーンのための鈴木京香の起用だったのですね。 ☆第113回 大震災で妻坂井真紀を失った漁師浅野忠信が、9年目にして妻の死亡届を出す決意をした姿とそれを暖かく見守るモネの家族を描いた神回で、涙が止まりません。亡き妻への断ちがたい想いを抱きながら、新たに歩みを始めようとする漁師を演じた浅野忠信が圧倒的演技力を見せてくれました。ブラボー! ☆最終回 モネと家族、仲間達がそれぞれの道を歩み始める姿を描いた前向きな最終回となりました。 全体的な印象としては、ヒロインのモネはどちらかというと狂言回し的役回りで、彼女自身のエピソードよりは、浅野忠信や鈴木京香らの周囲の大人達のストーリーの方がずしんと胸に残っています。 とは言え清原伽耶は、座長として半年間良く頑張りました。お疲れ様でした。
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