Comment
【世界最速映画】 日本の公開が世界最速。アクションのスピードも尋常じゃないし、機械と共存する世界観や映像美、そして女性の活躍の意味でも最先端。過去作映像がふんだんで、復習して見るとより楽しめる。 ◆トリビア 〇日本の公開日は世界最速。(https://ja.wikipedia.org/wiki/マトリックス_レザレクションズ) 〇ラナ監督の両親が亡くなったことが本作製作の契機になった。(https://theriver.jp/mx4-pcj-interview/) ○ 本作は、過去の3部作の続編ではなく、1作目の続編。(https://www.fashion-press.net/news/52886) 〇キアヌ・リーブスは本作のアイデアを伝えられた時に「僕、死んでるけど」と思った。(https://theriver.jp/mx4-keanu-im-dead/) ○ 「ヴェノム レット・ゼア・ビー・カーネイジ」と撮影現場が近く、たまたま飛んでいたマトリックス側のヘリコプターをヴェノム側が撮影し本編に使用。双方の映画でそのヘリコプターを確認できる。(https://jp.ign.com/matrix-ressurections/55117/news/) ○シリーズの生みの親で脚本・監督を務めてきたウォシャウスキー兄弟は共に性転換手術を受け、姉妹となっている。(https://ja.m.wikipedia.org/wiki/マトリックス_レザレクションズ) ○中国で初めて上映許可が降りた。(https://ja.m.wikipedia.org/wiki/マトリックス_レザレクションズ) ◆概要 「マトリックス」(1999)「マトリックス リローデッド」(2003)「マトリックス レボリューションズ」(2003)で3部作完結となった同シリーズの新たな物語を描く、18年ぶりとなるシリーズ新章。 【原題】The Matrix: Resurrections(Resurrectionsは直訳で“復活”) 【監督】 ラナ・ウォシャウスキー(過去3作品は姉妹で脚本・監督を務めたが、本作から単独) 【出演】 『ジョン・ウィック』シリーズ キアヌ・リーブス 「メメント」キャリー=アン・モス 『コラテラル』ジェイダ・ピンケット・スミス 「9人の翻訳家 囚われたベストセラー」ランベール・ウィルソン 『ジョン・ウィック』ダニエル・バーンハード 「アクアマン」ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世 「マインドハンター」ジョナサン・グロフ 『ゴーン・ガール』ニール・パトリック・ハリス 『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』ジェシカ・ヘンウィック ◆ストーリー トーマス・A・アンダーソンはサンフランシスコでセラピストから青いカプセルを処方してもらいながら普通の生活を送っていた。ある日、トリニティーと再会するも互いの事が分からない二人。そして、モーフィアスから赤いカプセルを与えられたネオは、再びマトリックスの世界へ入って行くことになる。 ◆ ◆以下ネタバレ ◆ ◆過去作 三部作の映像がここまでふんだんな作品は過去見たことがない。冒頭のマトリックス文字からトリニティ(ではなかったけど)の蹴散らしアクション、モーフィアスの指チョイ、スミスの「ミスターアンダーソン!」まで、いい意味でまるで総集編を見ている感覚だった笑。それだけ過去作への愛がある証拠だし、見ている側はシンプルに嬉しい一方、ラナ姉妹が作り上げた三部作の存在感の肥大化によるしがらみでもあるようで、少し複雑でもあった。 ◆アクション なんと言ってもマトリックスといえばコレ。本作では、アナリストの“時がほぼ止まる”映像美や(スミスが乱入してくるくだりはだいぶワクワクした!)、ボット爆弾もある意味衝撃的(スミスはこれを操る意味で圧倒的に極悪非道だったけど、アナリストとの対決ではある意味味方なので、見方が少し難しかった)。バレットタイムが根強く印象に残りすぎてる過去作に比べると、本作でのインパクトはやはり弱いのかも知れない。ここでも過去作の十字架が重い。 ◆女性 冒頭から各所で活躍したバッグス。その“判断”に焦点が当てられたトリニティは、空を飛べるパワーすら手に入れ、アナリストにネオを差し置いて制裁を加える、ネオへの凌駕っぷり。ナイオビやサティーの再登場もアツかった。前述の通り、三部作後に性転換手術を受け女性となったラナ監督。エンディングでは第1作と同じレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンの「WAKE UP」を女性ボーカリストのメタルブラスバンド・Brass Againstのカバーで(個人的にはこれに1番鳥肌が立った)。裏テーマではと憶測するくらい、女性の活躍に焦点を当てた印象が強い作品だった。
25 likes0 replies