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なつみ

なつみ

4 years ago

3.0


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takt op.Destiny

Series ・ 2021

Avg 3.1

OP冒頭でコゼットがアンナに手を振りながらタクトのところへ駆けていくシーンを見るたび、音楽と作画の相乗効果で、毎回切なくて仕方がありませんでした。 ストーリーの冒頭でいなくなってしまうコゼットが、運命とは別の人格であり、この作品の根幹を成す存在であることを、毎話毎話示し続けた秀逸な演出。 伸び上がって手を振りアンナに背を向ける仕草の機微とryoさんの曲との親和性に開始5秒で虜にさせられました。 作画にしろ、キャラクターデザインにしろ、音楽にしろ、世界観・設定にしろ、本当に食材は超一流のものが揃っていたと思います。 なのに、それをつなぎ合わせたストーリーそのものに対しては、あまり厚みを感じず、決して「面白い」とは思えなかった。 あくまで個人的にですが、本作の世界観において絶対的要素の「音楽」という存在にそこまで迫り切れていなかった印象です。 「クラシック音楽の擬人化」なんて、めちゃくちゃ料理しがいのある発想だと思う。 音楽を奪われた世界で、タクトが常に高説していた「音楽の素晴らしさ」というメッセージが作品のテーマになっているとしたら、モチーフになった原曲へのリスペクトを、仄めかす程度でいいから示して欲しかったと思ってしまいます。 もちろんNYの話とかレニーの件とか、「音楽」の存在を高める部分はあったけど、どうも枝葉のエピソードに時間が取られてた気がするんだよな…。 作画アクションは素晴らしかったりするので、これは一視聴者のワガママかもしれませんね。 ゲームの方はそういう内容になってるのかな…? タクトが運命に聞かせたかった曲が思わせぶりな未消化になっている辺りとか、続きはゲームに繋がっていく…みたいな要素もあるんでしょうか。 ただ、巨人たんが可愛過ぎる点と、「音楽は心を照らす光」というタクトの言葉には、心を撃ち抜かれました。