
てっぺい
4.5

Avatar: The Way of Water
Movies ・ 2022
Avg 3.7
Dec 17, 2022.
【胃袋破裂映画】 まるでその世界に自分がいると錯覚するほど、圧倒的な映像美と没入感。特に水の世界の美しさは桁違い。家族愛やど迫力バトルもあり、映画の楽しさが詰まりすぎ、もう満腹すぎて映画の胃袋破裂状態。 ◆トリビア ○ 本作は、全5作からなるアバターシリーズの2作目にあたり、新4作では海、砂漠、山、(北極や南極のような)極圏が描かれ、最終作では地球に行く展開もある。作品は2年毎に公開予定。(https://theriver.jp/avatar-4-elements/) ○本作の製作費は約500億円で、史上最も製作費のかかった映画の一つだが、ジェームズ・キャメロンはコケる心配などしていない。(https://yorozoonews.jp/article/14789760) 〇製作スタッフの数は1000人超。(https://moviewalker.jp/news/article/1115181/p3) ○ 上映館は、国内映画館史上最多の1466スクリーン。過去最多の2012年『アメージング・スパイダーマン』の1092を大幅に超えた。(https://www.oricon.co.jp/news/2260607/full/) ○ 前作でグレイス・オーガスティン博士役を務めたシガニー・ウィーバーが、今作ではジェイクの養子キリ役をモーションキャプチャーによって演じる。シガニーは役作りのため、実際に高校で授業を受けて高校生の声のトーンを学んだ。(https://moviewalker.jp/news/article/1115181/p3) ○前作公開の3年後、本作の会議が始まり、ジェームズ・キャメロンが提出したストーリーとキャラクターに関するメモは1500ページに及んだ。(https://s.cinemacafe.net/article/2022/11/25/82138.html) ○ジェイクと同様、ジェームズ・キャメロン自身も5人の子供がおり、ジェイクと次男ロアクのある種の緊張感も、ジェームズの幼少期を投影している。(https://eiga.com/news/20221215/12/) 〇ジェームズ・キャメロンは親日家で、スタジオジブリの作品からインスピレーションを受けたと語っている。(https://otocoto.jp/news/avatar2_0923/) ○ジェームズ・キャメロンにとって、『アバター』が09年12月18日、『タイタニック』が、97年12月19日の公開。本作の公開も12月にこだわった。(https://wpb.shueisha.co.jp/news/entertainment/2022/12/10/117935/) 〇海の映像は、巨大タンクを利用した水中でのパフォーマンス・キャプチャーで撮影。俳優陣は子役も含めて数カ月のフリーダイビングのトレーニングを行い、10秒程度しか撮れない水中での撮影を、1~2分にまで伸ばすことに成功。また毎秒48コマの「ハイフレームレート」を導入し、映像の滑らかさを追求した。(https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/00605/00020/) ◆概要 「アバター」の約13年ぶりとなる続編で、前作から10年後のパンドラの世界が描かれる。 【原案・脚本・監督】 ジェームズ・キャメロン 【出演】 「ハクソー・リッジ」サム・ワーシントン 「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズ ゾーイ・サルダナ 「エイリアン」シリーズ シガニー・ウィーバー 「ドント・ブリーズ」シリーズ スティーヴン・ラング 「タイタニック」ケイト・ウィンスレット 【公開】2022年12月16日(日米同時公開) 【上映時間】192分 ◆ストーリー 地球からはるか彼方の神秘の星パンドラ。元海兵隊員のジェイクはパンドラの一員となり、先住民ナヴィの女性ネイティリと結ばれた。2人は家族を築き、子どもたちと平和に暮らしていたが、再び人類がパンドラに現れたことで、その生活は一変する。神聖な森を追われたジェイクとその一家は、未知なる海の部族のもとへ身を寄せることになる。しかし、その美しい海辺の楽園にも侵略の手が迫っていた。 ◆ ◆以下ネタバレ ◆ ◆映像美 なんと言ってもコレ。森の緑に、カラフルな動物たち、そして前作より豊かになったナヴィの表情。さらに本作では水の美しさが際立つ。メトカイナ族から海での生き方を学ぶシーンでは、無数の小魚にカラフルな珊瑚、差し込む日光もとにかく美しく、あれだけで本作を見た価値があるとすら思えた。何千時間もスキューバの経験があるというジェームズ・キャメロン監督だからこその映像美か。キリが“エイワを感じる”事をジェイクに伝えるシーンでは、足元を泳ぐ光る魚たちが美しすぎてそこにしか目が行かなかった笑。 ◆没入感 そんな映像美も手伝い、3D上映もあってか没入感もダントツ。飛んでくる銃弾に体が反射してしまうし笑、雨が降り出すシーンでは体に雫が当たるような感覚すらあった。水面から水中に入り、音の聞こえ方も変わる描写が何度かあったがあれもとてもリアル。見ているこちらもパンドラの世界にいる、あの世界が映画である事を忘れるほどの没入感は過去体験したことがない。 ◆家族 肌の色も指の数も違う民族の元で暮らす事になる様は、移民や家を追われた様々な境遇の人たちを想起させる。その中でも“Sullys stick together”を合言葉に、家族の絆で生き抜いていく様が発信するメッセージは力強い。ネテヤムを失い、我を忘れたネイティリがスパイダーをおとりにする胸が痛む描写もあれば、スパイダーがクオリッチを救う別の形の絆もあり、家族というテーマに深いアプローチをかけた作品でもあったと思う。ネテヤムを“I see you”の言葉で心に宿し、戦う事を決めたジェイクが前作と同じ構図で迎えたラスト。続く3作に期待しかない。 ◆雑感 映像にリアリティがあるからこそ、トゥルクンと交信できてしまう事のワクワク感が増す。パヤカンが大暴れするバトルシーンのど迫力も、その能力設定があるからこその説得力。本当はジェームズが監督をしていたかも知れなかったという“ジョーズ”感や、船が飛来し炎が動物達を包むのは“ジュラシック・パーク 炎の王国”感もあり、船が沈むのはもう“タイタニック”のセルフオマージュ。ジブリにインスピレーションを受けたと監督が語っている通り、ネテヤムを水葬する様は完全に“その者青き衣を纏いて金色の野に降り立つべし”だった笑。とにかく3時間超、色んな映画の楽しみ方をドカドカ投げつけてくるすごい作品でした。 ◆関連作品 ○「アバター」('09) 全世界興行収入歴代1位となった前作。『アベンジャーズ/エンドゲーム』に抜かれるも、2021年に中国での再公開によって歴代1位を奪還した。プライムビデオレンタル可。 ○「エイリアン2」('86) ジェームズ・キャメロンが前作のリドリー・スコットから引き継ぎ、“前作越え”をしたとされる代表作。「ターミネーター2」('91)も同様、本作の前作越えに期待が高まる2本。それぞれプライムビデオレンタル可。 ◆評価(2022年12月16日現在) Filmarks:★×4.2 Yahoo!映画:★×3.7 映画.com:★×4.2 引用元 https://eiga.com/amp/movie/87901/ https://ja.m.wikipedia.org/wiki/アバター:ウェイ・オブ・ウォーター