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暴力は許せない。主人公には親近感が湧かない。寧ろ吐き気すらする。よくよく考えてみたら、登場人物の誰にも共感出来ない自分がいる。 それなのに、こんなにも胸が締め付けられるのは何故なんだろう。麦茶の味をやコップに着いた水滴の冷たさを思い出すのは何故なんだろう。 多分それは、誰にでも森田的な部分があるからであって、そして誰にでも岡田的な部分があるからである。 今の人生に満足している人こそ、この映画を観た後で誰を思い出すのか。それを楽しみに観てほしい、そんな映画である。 もちろんエンタメ映画としての基準を、軽やかに超えてくる吉田恵輔監督の手腕には、ただただ脱帽である。。
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