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ジュネ

ジュネ

9 years ago

3.5


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A Late Quartet

Movies ・ 2012

Avg 3.2

歴史と賞賛とを積み重ねてきた四重奏の面々がメンバー脱退をきっかけに人間関係を崩壊させていくドラマで、クリストファー・ウォーケン、フィリップ・シーモア・ホフマン、マーク・イヴァニールとキャサリン・キーナーの四人が音楽にまつわる示唆に富んだ話を繰り広げつつ、重厚な演技で魅せる円熟した味わいの一作です。 老いと病に苦しみながら一つの終わりを悟る老獪クリストファー・ウォーケンが登場シーン少な目ながらもインパクトを残しますが、本作の見処は何といっても長年溜め込んできた思いの丈をぶちまけるフィリップ・シーモア・ホフマンの人間臭い役作りでしょう。 一方で不倫や年下の教え子との恋など、はっきり言って四重奏の不協和音と全く関係のないところに原因があったとしか思えない陳腐な人間模様が非常に邪魔臭く、これが残りのキャラクターの個性を台無しにしているとしか思えません。決して悪くはないのですが、焦点が若干ボケてしまっているのは残念です。