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てっぺい
5 years ago
The Great War of Archimedes
Movies · 2019
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【史実に繋がるフィクション】 数学の力で戦争を止めようとする、目線が斬新な映画。ラストの怒涛の展開から、史実に繋がっていく圧倒的な脚本力。見応えアリの一本。 ◆概要 三田紀房による同名マンガの映画化作品。出演は菅田将暉、舘ひろし、浜辺美波、柄本佑、笑福亭鶴瓶ら。監督は『STAND BY ME ドラえもん』の山崎貴。 ◆ストーリー 昭和8年、海軍少将・山本は日本帝国海軍の巨大戦艦・大和の建造計画に待ったをかけた。山本は天才数学者・櫂直を海軍に招き入れ、大和の建造にかかる莫大な費用を算出し、その不正を暴こうとするが、帝国海軍の大きな壁が立ちはだかる。 ◆感想 圧倒的な原作・脚本力。数学の力で戦争を止めようとする発想が面白いし、結末までの展開が一転二転するのも、そしてそれが史実に繋がっていくのも素晴らしい。 ◆迫力映像 冒頭、戦艦が沈没していくシーンの迫力が圧巻。爆撃を受け負傷する人や、垂直に傾く巨大艦から落ちていく人、そのリアルな映像に、この映画の本気度が感じられ、これから始まる本編の期待度を高めてくれた。 ◆クス笑い 序盤は、田中(柄本佑)と櫂(菅田将暉)の掛け合いにクスクス笑えて見やすい。日本魂で実直な田中(柄本佑の分かりやすい演技でとても際立っていた)と、日本が嫌いで出国寸前の櫂、噛み合わない二人が次第に心を通わせていく様が微笑ましい。 ◆ 以下ネタバレ ◆ ◆脚本力 未読なので原作のことは分からないけど、ラストの怒涛の展開が素晴らしい。 最終会議の日程が一週間も前倒しになる急展開、戦艦の低い予算が敵国の反応を予測しての“まず味方から”騙す作戦だったこと、さらにその戦艦の目的が戦争を終える為の最終手段だということ…田中泯が主役を食う重大すぎる役どころだったし、それに見合う存在感のある演技だったと思う。とにかく、それらの展開をまとめ上げた脚本と、前述の迫力ある映像美を捉えた監督でもある山崎貴、恐ろしいほど素晴らしい。 とても見応えのある映画でした!
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