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社会主義体制において盗聴する者、盗聴される者を描いた映画です。 終始ゆっくりとした暗い雰囲気で話が進んでいきますが、張り詰めた緊迫感があり飽きることがありません。 監視する側のヴィスラー大尉が国の任務と人間としての尊厳に板挟みにされ苦悩する姿がこの映画の見所の一つです。 そして社会主義体制においては権力者側ですら、いつ支配される側に落ちるかという恐怖も同時に描いています。 カメラワークも良くラストも爽やかな感じで落ち着きのある大人の映画という印象でした。 ちなにみヴィスラー大尉を演じたウィリッヒ・ミューエは実際に妻で女優のイェニー・グロルマンに密告され続けていたらしく、統一後に発覚したファイルは254ページにも及んだそうです。 恐ろしすぎ…((((;゚Д゚)))))))
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