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1974年、IRA暫定派によるロンドンのテロ事件で、冤罪で逮捕され15年服役したアイルランド人ジェリー・コンロンと父親の再審への戦いを描いた実話。 英国司法界史上最大の汚点と言われる事件を描いた本作、主人公ジェリー役をアカデミー主演男優賞を3回受賞している唯一の名優、ダニエル・デイ=ルイス、父親ジュゼッペ役をスティーブン・スピルバーグから「世界一の役者」と評されたピート・ポスルスウェイト、また二人を救おうと奮闘する女性弁護士ピアース役を若きエマ・トンプソンが演じています。 タイトル"In the Name of The Father"と同名のボノの唄が流れるオープニングロールの映像からいきなり衝撃の展開。 自堕落に生きてきた若者ジェリーと、不器用ながら信念を持って生きてきた父親ジュゼッぺ。父子のぶつかり合いを演じる名優二人の演技と、まだヒッピー文化が色濃く残る当時のベルファストとロンドンの描写もステキでした。 IRAとアイルランド人、そして英国との当時の憎悪の関係もリアルでわかりやすいです。
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