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韓国映画はあまり観てこなかったので役者の名前もほとんど知らないです。 今回の「無垢なる証人」の主人公、弁護士ヤン・スノを演じるのがチョン・ウソン。 ちょっと前に観た「監視者たち」の犯人グループのリーダーをやっていたっけ。 「わたしの頭の中の消しゴム」?…観てない。 「デイジー」?…観てない。 韓国では正当な役の多い俳優なのかな? ストーリーは…。 人権派だった弁護士スノが父親の借金を返すために野心を持ち、大手弁護士事務所に入りお金のなる顧問契約を持とうと考える。 そんな時、国選弁護士として担当した事件の唯一の目撃者が自閉症の少女ジウ(キム・ヒャンギ)だった。 法廷で証言をしてもらうためにジウに近づくスノ。 2人は信頼関係を持てるのか、無事にジウは証言できるのか…そんなお話。 スノの目的は容疑者である家政婦のオ・ミランの無罪の立証。 この家政婦、「豚肉の甘辛炒めが得意」とスノに言ったり、自由に涙をポロポロ流せるのがなかなか強者の印象。 スノがジウに近づき、自閉症を理解しようとするが、新人検事も弟が自閉症と言うことでスノ以上に気を使ってジウ家族に対応している。 裁判では敵対する検事と弁護士だが、この検事は憎めないほど緊張したり普段から慌てん坊な様子が面白い。 ジウの学校帰りにジウの友達も入れて3人でカップラーメンを食べるスノ。 登下校を一緒にする友達の本当の性格には悲しくなるけど、ジウには支えてくれる強い母親がいるのです。 裁判では2回証言をするジウ。 優れた聴力と記憶力で、事件の夜の容疑者の言葉を完璧に再現するジウ。 「弁護士になりたい」そんな夢を持っていたジウが自閉症では無理だから「立派な証人になりたい」と決意して出廷したその姿はとても眩しかった。 そんなジウを見ていたスノは人生を再スタートする、そんなエンディングも良かったです。 何と言ってもジウ役のキム・ヒャンギの演技が素晴らしかった。 まばたきや視線の動きで自分の気持ちを表し、言葉一つ一つに嘘がなく、「健常者のふりをしなくてすむ」なんて台詞は泣かせます。 そんなジウに「ヤン・スノさんはいい人です。」と言われたら、スノは嬉しいよね。 裁判中にあそこまで弁護人が証人と頻繁に会うことの是非は分からないけど、映画としてはとても良かった。 ジウの好きな青いグミはソーダ味かな…。
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