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【夢の幕の内弁当映画】 いつか見たあの魔法のじゅうたんやランプの魔人が実写化される感動。魔法の描写も、アクションも色彩も音楽も配役も素晴らしく、キャラの可愛さもある、もう要素てんこ盛りの幕の内弁当的映画。 ◆概要 「アラジンと魔法のランプ」に基づく同名アニメ映画(‘12)の実写リメイク。監督は「シャーロック・ホームズ」シリーズのガイ・リッチー。出演は「メン・イン・ブラック」シリーズのウィル・スミス、「パワーレンジャー」のナオミ・スコットら。アニメ版でアカデミー主題歌賞を受賞した「ホール・ニュー・ワールド」のほか、「ラ・ラ・ランド」「グレイテスト・ショーマン」のベンジ・パセック&ジャスティン・ポールが手がけた新曲も使用されている。 ◆ストーリー 人生を変えるチャンスをつかもうとしている青年アラジンと、自由に憧れる王女ジャスミンは運命的に出会う。やがてアラジンは、邪悪な大臣ジャファーの甘い誘いに乗り、魔法の洞窟でランプを見つけ出すが……。 ◆感想 魔法の描写がふんだん。いつか見た魔法のじゅうたんや、ランプの魔人が実映像として目に飛び込んでくるワクワク感がもうどうしようもない。実写化としてとても満足度の高い映画。 魔人登場後の目にも留まらぬ早技魔法。巨大化したり、人間化したり、はたまた小さくもなるウィルジーニー。ウィル・スミスのキャラクターも乗っかって、ノリノリのアップテンポ、ついていくのもやっとなほどの魔法の連続と魔人のキャラにとても楽しくなる。終始そんなウィルジーニーのペースに乗せられた映画でもあった気がした。唯一無二の的確な配役だったと思う。 ピカイチはやっぱり魔法のじゅうたんでアラジンとジャスミンが飛ぶ「ホール・ニュー・ワールド」のシーン。自分も宙に浮くような感覚になれる、美しく心地よい映像にあの名曲が重なって、他の映画に出来ないそれこそ“全く新しい世界”観にメルヘンたっぷりで引き込んでくれる。 音楽も全体的に素晴らしい。前述の「ホール・ニュー・ワールド」(当然DLして鬼リピ中)はもちろん、ウィル・スミスの「フレンドライクミー」もノリノリだったし、ナオミ・スコットの力強い歌声の「スピーチレス」も素晴らしかった(余談ながら人が霧のように消えていくあの描写に「アベンジャーズ」を思い出してしまったのは自分だけだろうか)。 色彩の豊かさも秀逸。冒頭から町人達の衣装もまあカラフルだったし、宮殿内の人々の衣装もきらびやか。アラジンがアリ王子として宮殿までパレードするシーンなんてもう超豪華絢爛のカーニバル。(もう“何でもアリ”王子と呼ばせてもらう笑)歌にダンスにゾウに猿にもうカオスな要素も加わって、あのシーンで自分の両目が完全に喜んでました笑。 ◆ 以下ネタバレ ◆ 冒頭の、ジャッキー映画を彷彿とさせる街でのアクション。ピタゴラスイッチかと思うほどのアラジンのカラクリ逃避行が楽しかったし、ラストの巨大化オウムとのじゅうたん飛行アクションも見もの。こう書いていると、魔法もアクションも色も歌もダンスも何もかもてんこ盛りな、幕の内弁当的な映画だとも言えるかも。 飼い猿のアブーを自分も当然飼いたくなった事も書き足しておく。洞窟での赤い宝石に目をらんらんと輝かせたアブーにはめちゃくちゃニヤニヤしました笑。ランプをアラジンとのコンビプレーで撫でていたり(あのリプレイ最高笑)、オウムとのバトルでも大活躍でした。まー可愛かった! 魔法のじゅうたんに乗る夢を今夜見てしまいそうな、とても夢のある映画でした。満足!
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