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2020年末57本目は、韓国王朝を舞台にモンスターパニックが繰り広げられるアクション大作『ムルゲ 王朝の怪物』。 ------------------------------------------------------------ 王位を略奪するために大臣が暗躍しており、陰謀を成し遂げようと疫病や怪物の存在を利用する…という設定に全く新鮮味がなく、同じ映画を再び見せられている気分になってゲンナリしてしまいました。何故かってストーリーの大部分が昨年公開されたヒョンビン主演の『王宮の夜鬼』とソックリなんです。違うのは向こうがゾンビ、本作が怪獣であることぐらいで、公開する前に気づかなかったのかと不思議でなりません。 ------------------------------------------------------------ 退屈になりがちな典型的ストーリーを剣劇や乱戦で繋ぎつつ、緊張感を保ったまま話を続けられていますし、中盤で登場する「ムルゲ」はビジュアル的にも迫力があると思います。こいつのせいで疫病が蔓延しているため、顔に腫瘍がボコボコできていて気色悪さは抜群。一方で主演のキム・キョンミンはヒョンビン相手では分が悪いかなといったところです。 ------------------------------------------------------------ 主人公は人々から尊敬を集める理想的な戦士なんですけど、同じ戦闘シーンを演じるにしても顔が地味なのでヒョンビンに比べると、どうにも映えません。コロナ禍の影響で公開規模も縮小してしまい悪いこと続きですが、自宅で鑑賞すれば十分なレベルの凡作になってしまっています。
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