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映画が始まってすぐ重要な場面があり、いくつか人物紹介がある。ここのところを押さえておかないと、しばらく状況判断に苦しむと思う。 ただ、出てくる男どもの「顔」が、それぞれ特徴的(かなり濃い感じの容貌)なので、ある意味で見分けがつき易く、中盤からは俄然スリリングな展開となる。 猟奇殺人の犯人捏造をめぐって、警察、検察、暴力土建屋が、各々の欲望と保身を応酬させ、さらなる破壊(殺人を含む)、担保(「保険」という言葉が飛び交う)の取り合いに終始する。 女性は殆ど出て来ず、まさに仁義亡き戦いの世界なのだが、文太兄いの様な男気のあるヤツが皆無なので、スカッとせず、ラストの後味も悪い。 それでも、映画全体から発せされるギラギラ感は強く、ラスト少し前で「意外」な驚きもあり、最後まで見入ってしまった。
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