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Till
4 years ago
The Phone
Movies · 2015
3.5
2015年、主人公ドンホが一年前に殺害された妻から電話がかかり、妻を救うために事件を未然に防ごうと奮闘するというSF×ミステリー映画。名作『オーロラの彼方へ』やドラマ『シグナル』などが好きな方は本作も好みかもしれないが、逆に言うとそれらを見た人にとっては既視感あると思う。特に『オーロラの彼方へ』と設定がかなり似ており、過去と繋がる原因がオーロラから太陽フレアに、死ぬのが父親から妻に変わっているが、本作は感動やヒューマンドラマ要素は少なめでサスペンス色が強く、緊迫感で言えばこちらの方が上だと思う。序盤は所々笑かそうとするシーンがいちいちつまらないし、駄作の匂いがプンプンするのだが、妻から電話がかかってくる所から徐々に盛り上がっていき、そこから最後まで飽きさせることなく引き込む演出は素晴らしい。誰が犯人なのかは早めに明かされるのだが、2014年で妻がその犯人から逃げる場面、そして過去を変えたことにより2015年で犯人に仕立て上げられた主人公が警察と事件を揉み消そうとする犯人から逃げる場面、この2つの時間軸を交互に映し出し、それぞれに緊迫感があるため常にハラハラドキドキさせられる。主人公の犯人に対する無駄な見せつけの行動や、友人の唐突な裏切りなどツッコミ所もあるっちゃあるのだが、時間軸をずらすようなストーリーの割りには矛盾点はほとんどなく、ミステリーとしてもなかなか上出来で作品の完成度は高い。ラストの終わり方は若干安っぽい感じがしたが、これはこれでアリかもしれない。 知名度も評価も割りと低めだったのであまり期待していなかったのだが、個人的にはかなり満足できた一本で、思わぬ掘り出し物だった。
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