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なんだか『よだかの星』を思い出す。 観終えてからずっと、なんとなく周りのものに触れている。つい、世界を忘れそうになるから。すごく映像がきれいでそうだったっけ、と思った。私たちが過ごす世界はこんなに美しく冷たいものだったっけ。 仕事に生きてきたビジネスマン、アリーと施設を抜け出したダウン症の青年、ジョルジュ。 ジョルジュに対して世間は冷たく厳しいように感じるけれど、それは一方的な差別や偏見というよりも「世界が違う」という事な気がする。 "彼ら"には彼らなりのルールがあって、"私達"には私たちのルールがある。 それぞれ、自分の世界にいる分には何も困らない。でも…。お互いに理解し合えるのが理想なのだろうけれど、中々に共存しにくいし、全面的に合わせるわけにもいかない。きれいごとでは済まされない。 ラスト。こあまり好きではないけれど「仕方がない」としかいいようがなかった。神はジョルジュに満足なされた。それで充分じゃないのか。
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