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「最高にカッコイイ7人。」 マグニフィセント・セブン 黒澤明監督の時代劇「七人の侍」と、同作をハリウッドリメイクしたウエスタン「荒野の七人」という2つの作品を原案に描いた西部劇。 原案の2つの作品を観たコトが無いので単純比較できなく、この作品単体だけ観た感想だが、一言で言うとめちゃくちゃ面白かった。話はシンプルな勧善懲悪モノで(味方側が善とは言えないトコもあるが)、弱きを助け悪を倒す。西部劇なので撃ち合いの描写否かで面白さも決まるが、そこも申し分無し。村での攻防戦なんかかなり長丁場だが、もっと観たかったと思うくらい手に汗握る。 メインとなる7人のキャラの味付けも程よい塩梅。皆キャラ立ってるし、かといってウザくなる程キツくもない。活躍の度合いはどうしても一長一短あるが、それでも影が薄くなるぐらいの無さってキャラもいないので安心。特にお気に入りなのが金しか興味なさそうなレッドと信心深いデブのジャック。最初のイメージは小物と小難しい親父だったんだが、こいつらも最後にはカッコ良く見えるんだコレが。 前半の仲間集めがダルいという意見も聞くが、そこも個人的には楽しかったなあ。次はどんなヤツが仲間になるんだろ的な楽しさ。そしてさっきも言ったが、どのキャラも見終えると最初のイメージとは全然違う印象を持つのが良い。残念なのは後の6人がサムに付いてくる動機がちょい弱いコトかな。なんせ命がけなんだからもうちょっと理由付けしてくれたら感情移入ももっと出来たかも。 もう言っちゃうけど、メインキャラ7人全員が生き残るような非現実的なのは無く、誰かが死ぬ。誰が生き残るのか、何人死ぬのか、そういう緊張感もあるので良い。ちなみに全滅エンドも無いので大丈夫。 西部劇を久々に観たからかも知れないが、ホント面白かった。この手の作品にあるグロさも殆ど無いし、色んな人にオススメ。
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