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ハリウッド大作でハリウッドスターが活躍するんだから、スカッと大脱走を遂げてジャーン!と痛快に終わるんだろうとばかり思ってた。でもこれは実話であったのだ。細部に至るまで。 彼らの精神は一言で言えば「不屈」。何度でも、何度でも。スティーブ・マックィーンのラストシーンがそれを如実に物語ってる。その苦々しい思いこそが、この映画の素晴らしさなんだな。 特典映像によると、その当事者が収容所の再現に協力したとのこと。日本語では「収容所」だけれど、映画ではキャンプと呼ばれているように、ユダヤ人殺戮のための強制収容所とはかなり違い、捕虜たちは比較的人間的に扱われていて、そんなところからトンネル掘りにも精を出すことができたんだろうな。 このキャンプはドイツ空軍の管轄らしく、途中、ヒットラーの親衛隊が訪ねてくる場面があるけど、所長が好ましく思ってないという描写が興味深かった。 マックィーンのバイクの激走はもうほんっとうに素敵。今までずっとまさにモグラの穴ようなトンネルの中の描写で息苦しかったところに、美しい緑の丘を駆け巡る何という爽快さ!彼が着替えてドイツ人の追っ手役として乗ってるところもあるらしい(笑)
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