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いやいやいや…なにこれ。 嘘でしょ?ってくらい面白い。 最早、まだ見てない人が羨ましい。 「★5じゃ足りない」と思ったのは初めてです。 これだけ多種多様な作品が溢れ、名作が溢れ、愛されるキャラクターが溢れているのに、この作品を代替できるものは存在しない。 他の作品が面白くない、とかではなく、この作品の面白さが唯一無二過ぎる。 アニメを見るときには、「作品の見方」を見極めるようにしてきた。 リアリティ系なのか、脳死系なのか、エモ系なのか、適当に自分で主題を決めてきた。 基本的に少年誌系の作品だったら、異能バトルやロマンを楽しむから、科学的な整合性なんて取れてなくても気にしない。(ex.ONE PIECE、呪術廻戦... 逆に、リアリティを追求していたり、現存する科学や知識がテーマになったものであれば、ストーリー自体が単純であっても、その中で面白く理論やノウハウを伝えるという目的が果たされていればOK。(ex.はたらく細胞、ゆるキャン△... でもその二つが完全にフュージョンした作品は初めて見た。 両立、とか共存、とかそんなんじゃない。 これはフュージョンです。 宇宙兄弟みたいな青年誌系、非ファンタジー作品なら分かる。科学や化学に、人の思いを絡めた素晴らしい作品は見たことがある。 でもこの作品って、めちゃめちゃ異世界少年ファンタジーなんですよ。そんで、実はめちゃめちゃ根性論やロマン重視の部分も多いんですよ。 3700年も正確に数を数え続けたり、好きな子に告白する、というモチベーションの為に意識を保ち続ける、なんて無理でしょ。 たった一年半で電話や車を作るとか、無理でしょ。 でも、千空やクロム、大樹たちがいるならできる、と思っちゃう。 登場人物のスペックや精神性はめちゃめちゃファンタジーなのに、化学知識の量と質が膨大すぎて、空論にも現実主義にもよらずに、それこそ好奇心で目をキラキラさせる少年のような心でのめり込むことができるんです。 千空の運の引きが悪い、とかトライアンドエラーでコツコツ実験をする、というキャラ設定や化学家の土台を崩さずに、作品としては死ぬほどテンポが良い、というのも笑えるくらいすごい。笑 そこに違和感を感じるー!とかご都合主義だー!とか文句つける間もなく、キャラクターの生き様にワクワクドキドキできる。 とにかく、作者の溢れる化学への愛、そして作品としてのまとまりや優秀な伏線回収、アニメとしての質の高さ、文句の付け所がなかった。 もう多少のツッコミどころはどうでも良くなるくらい面白かった。
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