
uboshito
The 8 Show
Avg 3.4
Jan 28, 2025.
全8話。Netflix Koreaのドラマシリーズ。過去の数々のデスゲームを片目に参照しつつ、「参加者が死んだら終わる」という設定にしてあるため、全8話中で人は死なないように展開される。よってデスゲームとは違う。しかし一方で、人間のドス黒い欲望はかなり薄汚く、グロめに描かれており、ナイフでお腹切ったら作り物の内臓が見えちゃうスラッシャー映画よりも数倍胸糞は悪く、本作にはそういう直接的なグロシーンはないにも関わらず、上階の人間たちの横暴ぶり、暴力、支配と、下層環境の劣悪ぶりには、何度も「もう無理」となりかけた。不眠拷問はマジで最悪やったな…w 上流の人間が下々の人間を抑圧し、支配するというのはここ数年来、韓国エンタメが繰り返し取り上げてきたテーマだけど(イカゲーム、スノーピアサー…はアメリカだけどオリジンはポン・ジュノだし…などなど)、本作は少し角度が違う。確かにショーを眺めてチャリンチャリンと課金してる連中がどっかにはいるのだけど、参加者の階層選びはランダムなので、いわゆる「上流階級が下層民を抑圧する」というテーマがうまくハマらないのだ。ショーの中の階層と、ショー自体をかなり上から見下ろしている主催側(おそらく視聴者含む)という2層構造なので。「イカゲーム」だと、参加者は基本並列なので雑念が入らないが、本作は参加者の中で階層を生み出そうとして、訳がわからなくなって、結果的にほぼ失敗している。そもそも全員「負け組」なわけだから。そりゃ無理があるよね。 そのことに早い段階で気付いてからは、割と白け半分で見ていたのだけど、なぜか続きが気になって、バンバン次々と見てしまうという不思議な作品ではあった。制作者の意図がわかるようなわからないような、難解なような明快なような…でも、最終的なメッセージやテーマはやっぱりかなりぼんやりしていて、それは結局、参加者と階層選びがあくまでも「ランダムである」という点に尽き、ヒエラルキーの形成過程がいまいちだからなのだった。 とはいえ、これだけの作品をNetflixで作れちゃうのはさすが。場面変化のほぼないまま、毎話40〜60分尺で8話を一気に駆け抜けられる。8人のバックグラウンドを途中で見せないという演出も含めて、かなり斬新な作品なのは確か。この胸糞展開に「もう見るの、無理」とならない限りは。 【視聴:Netflix】