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What's Love Got to Do With It?
Avg 3.6
原題は「What's Love Got to Do with It ?」 「それ(結婚)って愛とどんな関係があるの?」…そんな意味かな? ドキュメンタリー監督のゾーイ(リリー・ジェームズ)は何度か賞も獲っている。 実家が隣同士の幼馴染み、カズ(シャザト・ラティフ)が見合い結婚すると聞いて驚くゾーイ。 親が選んだ人と見合い結婚をしようとするムスリムのカズ。 ゾーイはカズの結婚までのドキュメントを獲りたいと頼み込む。 そんな異文化の恋愛を描いたイギリス映画です。 ヒロインのリリー・ジェームズは笑顔が可愛くて良かったし、こんな役が似合う。 幼なじみの男性カズの両親はパキスタン出身。 そしてカズはイギリス生まれ。 いわゆるムスリムの家庭なので親が子どもを思って相手を選ぶ「支援結婚」をするのです。 親の選ぶ相手とうまく行くのか…ゾーイが聞くと、「それは神が導く」と答えるカズ。 「情熱とか相性とか呼ばれるものは一番大切なものじゃない。いずれ消える。」と考えているのです。 確かにゾーイは行きずりの男性とばかり関係を持ち後悔する過去がほとんど。 カズにも「クズばかりと付き合っている」と言われる。 正しい相手を見つけたいと思ってもうまく行かないのです。 パキスタンのラホールに行きカズの結婚式に参列するゾーイと母親(エマ・トンプソン)。 豪華絢爛に飾られたお屋敷での三日三晩の結婚の祝祭。 衣装だけでなく全てが艶やかで美しかった。 ゾーイは「愛のない結婚はしないで」と言うけれど、カズには事情もある。 妹ジャミラが異教徒と結婚し、家族と断絶している。 ムスリムの考えでは家族よりも愛を優先したのは間違いだと言われ、カズの家族も辛い想いを今もしているのです。 イギリスにおける異文化の実態。 「君はイギリス人だが自分はイギリス生まれに過ぎない。 この違いがわかるか?」と話すカズの気持ちは何だか大きなテーマだった。 ムスリムの考えでも幸せになれたり、自由恋愛でも幸せをつかめない事もある。 それでも最後はゾーイとカズがお互いの気持ちに気付き、幸せの予感を感じる素敵な作品でした。 作中でゾーイが姪っ子達に聞かせるお話の数々。 「白雪姫」や「シンデレラ」のアレンジがとっても面白くて好き。 ちなみにカズの母親アイシャ役は何とインドの名女優シャバナ・アズミ。 仲の悪い国インドとパキスタンを考えると絶妙なキャスティングに感じました。