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リメイク元の太陽がいっぱいは未見。 貧乏青年リプリーがイタリアで豪遊する会社社長の息子ディッキーと出会い、自分は大学の時の友人だと嘘をつき共に過ごす中で彼に対して密かな思いを抱くようになる。彼との言い争いの中でディッキーを殺してしまい、そこからリプリーはディッキーになりすます。リプリーの特技は偽サインを書く、物真似。ディッキーの恋人に会う時はリプリーになり、普段の生活は悠々自適な生活をするためディッキーになりすます。しかし、なりすましがバレそうになるとまた人を殺し、リプリー自身追い込まれていく。 なんとも豪華な俳優陣。ジュードロウの太陽のようなまぶしさ。グウィネスパルトローは美しさと可愛らしさを持ち合わせる。ケイトブランシェットは出演時間は短いにもかかわらず美しさがたまらない。マッドデイモンはリプリーの時とディッキーの時の演じ分けがすばらしい。 イタリアの美しい景観によって、ストーリーの暗さが際立つ。船の上でのジュードロウも景観の一つに入れたい。 リプリー、捕まれば救われたのではないかと思ってしまう。殺さなくても。精神がだんだん壊れていくのが見ていてつらい。同性愛者で貧乏な青年にとって、ディッキーは理想だったのだろう。 その時代において同性愛を相談することもできず、心の中に暗くて大きな地下室を作ってしまったのか。だが自分の欲望のために他人を殺す、陥れるのは共感できない。 ラストはただただつらい。ピーターはリプリーを受け止めてくれたかもしれないのに。
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