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Till

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5 years ago

4.0


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The Thirteenth Floor

Movies ・ 1999

Avg 3.2

ダニエル・ガロイの小説『Simulacron-3』を原作とするSFサスペンス。 1999年、バーチャルリアリティを研究しているダグラスは、コンピュータ内に1937年のロサンゼルスを再現しようとしていた。そんなある日、上司のフラーが何者かに殺害される事件が起こり、ダグラスが容疑者になってしまう。しかし、彼にはアリバイがないどころか、犯行時間の記憶さえも失っていた…。 本作の約2か月前に公開された、同じ仮想空間が題材の『マトリックス』の陰に隠れた作品だが、こちらもなかなかよくできている。確かに同作のような派手なアクションシーンはなく、『インデペンデンス・デイ』『デイ・アフター・トゥモロー』などの監督を手掛け、「ハリウッドの破壊王」との異名をもつあのローランド・エメリッヒが製作に関わっているとは思えないほど地味な仕上がり。 「仮想空間」も今となってはありふれたジャンルになってしまっているし、正直本作のオチも予想内のものだと思う。それでも、なぜダグラスは上司が殺害された時間の記憶がないのか?上司の娘だと名乗る謎の女性ジェインの目的は何なのか?仮想空間内で上司が残した手紙の内容とは?など様々な謎が少しずつ解き明かされていく過程はやっぱり惹きつけられる。「現実とは?」「仮想とは?」という哲学に踏み込んでいるあたりも面白い。 公開から20年以上も時間が経ち、数多くの「仮想空間映画」が生み出されているにも拘わらず、それでも素直に面白いと言えるのは、やはり本作の質が高いからなのでしょう。