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椎憐

椎憐

5 years ago

4.0


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Still Walking

Movies ・ 2008

Avg 3.5

あぁ、またこの感覚だ。 是枝監督の映画でいつも感じる。 人間の汚い部分、暗い部分を綺麗に写している。 それが良くもあり、モヤモヤも生み出す。 . 「誰も知らない」「万引き家族」に比べると人間の汚い部分が一般的、というか普通に理解できるので不快感はかなり少なけど。(犯罪とかが絡むとやっぱりモヤモヤが勝ってしまう) でもこの監督の映画はみんな演技が自然で、それが凄いなといつも思う。それぞれ言いたいこと言ってる感じで、他の人の話にガンガン被る。 それが、自分が実家にいる時のようで心地いい。 . 樹木希林とYOUが食事の準備をしているシーンはとても好き。美味しそうなお料理たち。自然な親子の会話。ゆったりとした空気。最高です。 . 樹木希林が家に入ってきた蝶々を「純平かもしれない」というシーンは胸が締め付けられる。 . 全編を通して好きなシーンばかりで、また見たくなる。だけど、ストーリーは光が見えない。 それぞれの想い、わだかまりは何も解消することなく両親の死を迎える。 実際、こんな家族も沢山いるのだろうけど…… この監督の作品は、育った環境や現在の境遇によって好き嫌いが分かれると思う。 個人的には、映像や演技、空気感は好きだがストーリーが好きじゃない。いつもモヤモヤしてしまう。 それなのに良作だと感じてしまう不思議。


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