
GOICHI
6 years ago
2.5

Hereditary
Movies ・ 2018
Avg 3.4
「抗った結果がコレだよ!」 家長である祖母の死をきっかけに、さまざまな恐怖に見舞われる一家を描いたホラー。監督は、今作で長編デビューを果たしたアリ・アスター。 見る前から色々なトコで傑作やら怖すぎやら見てて、期待値上がりまくりな状態で見たせいか、やや拍子抜けだった。最初から最後まで狂気染みた雰囲気は好みだったが、その狂気が爆発するのはラスト10分ぐらいで、その種明かしも結局そこかい、となったからなあ。 最初のジオラマから入る演出からしてコレは傑作の予感と思い、そこからもジワジワとどこかおかしい雰囲気が終始続くのは上手い。ビックリと怖がらせる場面はほぼラスト付近に集約されている。正直怖さで言うとあんまり、というか全然怖くない。 全編に渡り伏線というか話を掴む為の細かい演出やヒントが散りばめられているが、コレ全部見つけた人いるのかなあ。公式が解説サイトを用意してるあたり、一見では何のこっちゃってなるのもどうかと。あとネタバレになるが、結局この話ってチャーリーが生まれた時から詰みゲーになってるのも個人的に気に入らないわ。抗った結果が無駄なのがホラーの醍醐味のひとつとは言え、抗う前から無駄ってのもなあ。 最近流行りのホラーに背を向けた映画で、そこらへんの凡夫なビックリ系とは一線を画す作品てのは確か。自分は期待値を上げすぎてイマイチのめり込めなかったが、ホラー好きなら一見の価値あり。