Comment
2019年210本目は前作から一年も経たない内に作られました、スタローン決死の第三作『大脱出3』。 -------------------------------------------------- 一体全体この映画を誰が望んだのだろうか…と疑問符しか浮かびませんが、例のごとくオープニングから異様に長い2分ほどの中国スポンサーCMが続くと既に不吉な予感がします。敵の本拠地を「デビルズステーション」、人を体内から焼き尽くす焼夷弾を「ドラゴンブレス」と称する中2病センスはまだ笑って許せましたが、明らかな予算不足で照明が用意できず、画面の色合いが異常に黄色いので目がシバシバしてくるのはちょっと勘弁してほしいですね。 -------------------------------------------------- スタローンが恋人を助け出すために刑務所に乗り込むが、そもそも70過ぎた爺さんが40の金髪美女と付き合ってるって設定も気色悪いですし、今回パートナーとして登場するマックス・チャンもデビット・バウティスタも全く良いとこなしで終盤に無理矢理活躍の場を作った感が否めません。 -------------------------------------------------- 極めつけはタイトルの舞台ともなる刑務所が「1」は海の上、「2」は近未来的な宇宙仕様と来て、今作は何の変哲もないどこにでもあるフツーの施設なことでしょう。これだと何が大脱出なんだか意味が分からないです。スタローンも自らの俳優人生に区切りを付けようとしているのか、『クリード2』『大脱出3』『ランボー5』『エクスペンダブルズ4』とシリーズものに続々と出演を決めてますが、もっと綺麗に幕引きができないものかと心配でなりません。
6 likes0 replies