
なつみ

Shaman King
Avg 3.2
これが限りあるものの限界か…。 ・原作も旧アニメ版も未視聴でしたが、世代的には重なっており、なんとなく存在(特に恐山アンナ)は知っていました。 当時は、旧アニメのビジュアルや「霊」「宗教」を扱う話が怖かった記憶があるなぁ。今見ると、そのトガリ感がすごく良いんだけど。 なので、「そうか、こういう話だったんだ…」という新鮮な気持ちで、序盤は楽しく見ることができました。 ・小学生くらいの子供たちが、頑張る話。 葉くんは当時では珍しい、脱力系の悟り主人公なので、根性一辺倒じゃない、本質をついたセリフも多い。 また、死者を戦わせるスタイルなので、国境も時代も関係なく、日本、西洋、中華の武士や兵士が戦う構図がアツい。 様々な時代、国、宗教が合間見え、敵対したり協力したりするのがすごく楽しい。 心に響く言葉がとても多く、「原作の良さ」はとても良く伝わってきました。 ・これは、「原作を最後までアニメで見られなかった」という無念を抱えた世代の亡霊が生み出したアニメなのでしょう。 声優やOPなど旧アニメへのリスペクトはビンビン感じます。 とにかく、限られた枠の中で、「最後までアニメ化する」ということにこだわりすぎて、死ぬほど駆け足。 「演出」を講じるための隙間がほぼなく、余韻や遊びを感じる暇がないので、カッと胸や目頭が熱くなるのが一瞬で終わってしまい、気がついたら場面が変わっている…。 それでも、最初の頃は普通に違和感なく楽しめていたが、もう終盤は悪夢のような速さで駆け抜けました。 最後のパッチ編は笑っちゃいました。 もう感動もクソもありません。 それでも、場面場面は省略されているのでしょうが、話の本筋自体は順当に進む。 前世代のアニメであれば、ここまで縮尺する前に、ふわっと濁したり、一キャラくらい削っていたに違いない。 それを、よくぞここまで…と逆に褒めたい気分になります。 ・作品としては本当に素晴らしい。 続編作る余裕あるならその手間をここまでの話に注いで欲しかったよなぁ…。 個人的にはラキストの「悪の正体は、正義に弾かれた正義」(ちょっと違うけど)とか、ハオの「心を読めることの正体は寂しさ」とかが心に残った。