Take Shelter

うーん……長いんだよなぁ。全てにおいてテンポが悪い。 突如悪夢を見るようになったパパ。どうにもリアルすぎて、どうしていいか分からないよう。本人は予知夢と確信してシェルターを作ります。 妻はどうにも信じられない様子。 そんな時嵐が! 「だから言ったじゃん！だから言ったじゃん！」とシェルターに駆け込むも、ほんの小さな台風レベル。妻は呆れてしまいます。 ちょっと気分転換でも……。 パパはなんかちょっとノイローゼなんじゃないの???という疑惑…… ところが……… みんなが観たいのは、その続きなんですけどねぇ。いい所で終わるんですよ。うーん。

この映画のポスターを見た人々の大半は、この映画を「パニック映画」と思ったと思う。 まず、断じてパニック映画ではなく、さらにハリケーン映画でもなく、更に言えば、ハリケーンを避けるための「シェルター」の機能がどうだこうだというものでもない。この映画でのシェルターは、もちろん具体化したものではあるのだが、それよりも主人公の精神状態の象徴なのだ。 まあ、しいて言えば、「幻聴・幻視映画」、もしくは「統合失調症進行過程描写映画」とでも言えると思う。この手のキャラを演じさせるのでは、マイケル・シャノンはまさにピッタリである。 じゃあ、ラストはどうなんだ？ということにもなろうが、あれもリアルなものなのだろうか？　これからのこの家族のこと・・・なのでは？と考えるのは、強ちコジツケでは無いと思うのだが。

過去鑑賞記録。 目の前に迫る巨大で禍々しい暗雲に恐怖を覚えた男は一心不乱にシェルターを作り始める。 しかし、結局あれは…？ カーティスだけに見えていたのか？？ ▫︎ 嵐は男の置かれた環境、状況、不安そのものだったのかもしれませんね。 見方一つで名作にも駄作にもなりそうな微妙な作りですが、私はかなり好きでした。 ▫︎ 何よりマイケル・シャノンの鬼気迫る迫真の演技に鳥肌が立つんですよね。 不安定な夫を支える献身的な良妻を演じたジェシカ・チャスティンにも拍手です(´∀｀)