Scarecrow
Scarecrow
1973 · Drama · United States
1h 52m



Two drifters bum around, visit earthy women and discuss opening a car wash in Pittsburgh.
笑いと推理が交差する、時代ミステリー
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dreamer
5.0
"アメリカン・ニューシネマの頂点を示すジェリー・シャッツバーグ監督の秀作" ワーナー・ブラザース映画創立五十周年記念作品である、このジェリー・シャッツバーグ監督の「スケアクロウ」は、1960年代後半から1970年代前半にかけての、いわゆる"アメリカン・ニューシネマ"のひとつの頂点を示す秀作です。 旅をする人間は、アメリカ映画の永遠の登場人物で、この旅する人間を描く事は、アメリカ映画の"永遠のテーマ"でもあり、"ロード・ムービー"と呼ばれていますが、アメリカン・ニューシネマの抬頭以降、このテーマは何度も繰り返して取り上げられ、純化して来たと言えます。 そして、"孤独な人間同士の結びつき、現代人の抱え込んでいる疎外感"などを描いて、アメリカという国の素顔をのぞかせようとする映画が続々と製作されていた時代の正しく、この映画はその思想のひとつの到達点を示す作品になったと思います。 監督のジェリー・シャッツバーグはスチール・カメラマン出身なだけあって、斬新でスタイリッシュな映像表現を見せてくれます。まず、映画の冒頭のシーンが見事です。 タンブル・ウイードと言われる枯草の輪が南カリフォルニアの砂嵐に転んでいきます。そこに、6年ぶりに出獄したばかりのマックス(ジーン・ハックマン)と、船から下りたばかりのライオン(アル・パチーノ)が偶然に出会い、マッチ一本をきっかけに意気投合します。 この二人の出会いのシーンの演出の素晴らしさで、我々、観る者は、一瞬にしてこの"スケアクロウ"という映画的世界へ引き込まれてしまいます。 名画と言われる映画は、いつも冒頭の場面とラストの場面が素敵です。 喧嘩早い粗野な大男のマックスと人を笑わせる陽気な小男ライオンの、正に弥次喜多道中とも言うべき旅が始まります。 性格の全く違う二人の男が、友情を抱きながらカリフォルニアからデトロイトまで旅を続ける事になりますが、ジーン・ハックマンとアル・パチーノというメソッド演技の神髄を知り尽くした二人の名優が、まるで演技競争のようにして、ある意味、人生に敗れた、しがなさ、ダメさを、時にユーモラスに、時に切なく演じて、本物の演技のうまさ、凄さというものを我々、観る者に強烈なインパクトを与えてくれます。 アメリカ大陸を東に横切ってマックスの妹の住むデンバーと、ライオンが5年ぶりに会おうとする妻子の住むデトロイトへ、その間約3,000km。 そして、最後は、二人で洗車屋を開く予定のピッッバーグへ。 シネ・モビルによる野外でのオール・ロケーション撮影は、敗残者と老人たちのうごめく街々の底辺と、広漠とした大陸の広がりをただひたすら淡々と映していきます。 途中の酒場でのドンチャン騒ぎの末に、ぶちこまれる豚小屋ならぬ、刑務農場、これもアメリカの知られざる隠れた一面を見せつけられます。 この映画でのアメリカ大陸横断には、かつての「イージー・ライダー」のような若々しい直線的な気負いというものがありません。 ダメになったアメリカ、しかし、"男同士の無垢な友情が絶望を突き抜けた希望"というものを育み、オプティミズムの明るい光を照射して来ます。 しかし、この映画のラスト近くで、暴力のみに頼るマックスに笑いで生きる事の意味を教えたライオンが、妻子に裏切られたショックで錯乱しますが、マックスの力強い愛情によって救われます。 そこには、力のみで生きて来た大国アメリカの反省と、それを乗り越えて来た開拓者の自信といったものを考えてしまいます。 "スケアクロウ"とは、案山子の事ですが、「風采の上がらない、みすぼらしい奴」という意味もあり、「そう見られて、馬鹿にされるから、かえっていいんだ」という気負いを捨てた姿を言っているのと共に、「案山子を見てカラスは脅かされるのではなくて、カラスは実は笑っているのだ」、そして笑って馬鹿にして、「だからあいつの畑を襲うのはよそう」と畑にやって来ないのだという裏返しの見方が重なっているような気がします。 このように、ジェリー・シャッツバーグ監督の現代を視る眼は複雑だと思います。 脅しが、本当は笑われているのだと力の空虚な誇示を批判しながらも、やはり、みすぼらしいながら案山子のタフさを言おうとしているようにも思えます。 それは、"頑固者。無駄骨だが、ひたすら一生懸命努力をする者"の事で、このように"スケアクロウ"は、マックスとライオンの二人をそれぞれ指しているのです。 ジェリー・シャッツバーグ監督はこの映画の製作意図として、「スケアクロウは純真無垢についての映画である。イノセントであるために犠牲になる人々についての映画である。主人公がアメリカ的な物質的な富というものを捨ててまで、より重要な豊かさ、つまり誰かを愛するということに達しようとする意味で、オプティミズムの映画である。この映画で私の言いたいのはこうだ。世界中、至るところに純真さとポエジーの鉱脈はある。それを探すには、少し掘ってみさえすればいい」と正しくこの映画のテーマの核心を見事に語っています。 この映画を観終えて思う事は、アメリカでは開拓者の時代の昔から男たちが、東から西へ、北から南へと歩いて行ったわけですが、この映画に描かれた人間たちも良いにつけ、悪しきにつけ、そういう人たちの一種で、当時の荒廃したアメリカも、やはり依然として開拓者としての友情を求めてやまない社会であり、そして本質的に男の世界である事をこの映画は描こうとしているんだなと改めて感じました。 尚、この映画は1973年度の第26回カンヌ国際映画祭で、最高賞であるグランプリを受賞し、併せて国際カトリック映画事務局賞も受賞しています。
星ゆたか
4.0
2025.3.1 追悼💫ジーン·ハックマン様 1973年カンヌ映画祭グランプリで。 日本のキネマ旬報ベストワン作品にも関わらず。 アカデミー賞には一部門もノミネートすらサレナカッタ映画⁉️。 主演のジーン·ハックマンは71年に「フレンチコネクション」(ウィリアム·フリードキン監督·作品·脚色·編集賞)主演男優賞。 共演のアル·パチーノは「ゴットファーザー」(72年)で助演男優、本作品年では。 「セルピコ」で主演男優賞のノミネートになっている。 海外での評価と米国での評価にズレがあった。 いわゆる“遅れてきたニューシネマ”的扱い。 「真夜中のカーボーイ」(69年)の“男二人組の友情もの”映画。 二番煎じ感覚であったのかも知れない。 伝統的なアメリカ荒野の放浪(約3200kmの旅程)と男の友情物語は国内より国外の方が受け易かったのだろう。 ちなみにジーン·ハックマンのこの時期のパニック映画大ヒット作「ポセイドンアドベンチャー」もベスト5位に入っている。 当時、ジーン·ハックマン42歳(188cm)。 アル·パチーノ32歳(167cm)。 無口で短気すぐ腕力で物事にあたる大男と。 常に冗談軽口でおしゃべりの小男の凸凹でこぼこコンビ。 暴力事件での数年の刑務所(カリフォルニア)生活から出所。所内で貯めた二千数百ドルを元にピッツバーグで洗車場を開く予定のマックス(ジーン·ハックマン)。 一方妊娠中の妻をおいて海軍生活から5年ぶり。 生まれているだろうの我が子へ土産の電気スタンドを抱え。 その間何の音沙汰なしの自分を。 果たして『許してくれ待っていてくれてるだろうか?』と不安げなライアン(アル·パチーノ)。 そんな二人が砂塵舞い上がる寒空の下の道端で。 マックスの葉巻にライアンがマッチで火をつけた事から始まる。 なるべく金を掛けない(かけられない)放浪旅で変わってゆく互いの言動。 そして友情が育まれていく。 題名の『案山子』に込められた意味は。 無口で腕力勝負で、何枚も重ね着で自分を“防御”していた大男が。 おしゃべりな軽口で内心の不安を“守って”いた小男、つまり案山子のような男の影響で。 『カラスは案山子を怖がってよってこないんじゃなくて。自分たちを笑わせてくれて、アイツはイイ奴だから近付かないでいよう』とする。 言わばライアンの生き方に感化されて。腕力だよりだったこれまでのマックスの今後の生き方、心の持ち用を。 示唆するような意味合いが込められている。 だからあのマックスが酒場でまた喧嘩騒ぎを起こそうとするので。 去って行こうとするライアンを彼は引き止めたくて。 心も防御していた、重ね着の一枚一枚を脱いでストリップまがりの行動を起こす所や。 最後の決断。 ライアンの(ある)現実からの[早発性痴呆症]発症。(待っていて欲しかった?の妻子は、再婚で冷たい反応が?!) の治療費に。 貯めこんだ、洗車場用金を使おうとする心替わりになるのだ。 そこでの貯金を友人の為に払い下げする移動行為。 飛行場で切符を買う金を靴下の中から取り出し、靴をボンボンと打ち付けるシーン(まさに案山子)も忘れ難い。 カメラマン出身のジェリー·シャツバーグ46歳の時の代表作である。 シネモービル方式と言われた。 一台の大型バスに撮影機材を積み込み、ロケーション主体の効率化したシステムだそう。 かなりの強行軍で朝5時に撮影出発、帰りは真夜中。 大吹雪中の寒風、砂漠での酷暑等。 俳優も役に介入するスタイルの違うハックマンとパチーノの中での作品作りだったそうです。 最初に見た頃は静岡の沼津に住んでいた時期で、とても感動し、熱い気持ちで家路を歩んだ想い出の映画です。
紙虫
3.5
【BS】かれこれ40年超ぶりに観賞。ジーン・ハックマンはフレンチコネクションよりこちらの方がアカデミー賞にふさわしいと思ったのは今回も変わらない。アル・パシーノの儚げな色気はこの年になったから解ったのかも。怒ることしか知らない男と、笑いをとることでなんとか生きてきた男がヒッチハイクで知り合い、人生を共にしようとするロードムービー。辛いのも人間、でも救いも人間、分かりやすい脚本ながらジェリー・シャッツバーグの秀作で、端々にあの頃の個性的な脇役の顔があちらこちらに出ていて、今は無き名画座ミラノで観たあの時代を思い出す。リマスターらしく画面がきれい。
wishgiver
4.0
ギリギリのところで夢にすがって生きる2人の男の弱さと友情を描いた名作。 タイトルにもなってるカカシの話。 カラスはカカシを怖がってるんじゃない、笑ってるんだ。 おかしな帽子をかぶっておかしな顔をしてる。 カラスはそれを見て笑ってるんだ。 そして言う。 あの百姓はいい奴だ。奴の畑は遠慮しよう。 ボロボロの服を何枚も重ね着してる大男マックスと常にジョークを言い続けるやせ男ライオン。 どちらがカカシなのか 。 アメリカをロケしながら順撮りで撮影した風景と劇伴がすごくいいし、2人の悲哀が浮かぶ演技とセリフもシビれました。 2025.10.20@U-NEXT
哲平
3.0
ずっと観たかったやつ〜 1973年制作なので当時の空気感やら風景がリアルに観ることができた。 バディ物としてもとても良い。 ラストが突然やってくるのでびっくり。 結構辛い。でも未来ある終わり方。 マックスとライオンの信頼関係はもう完全に出来上がってたんだなー。 ライオンは子供に会えると勝手に思ってたからなあ、、。 主演2人のやり取りが最高。 気難しいマックスと気分屋能天気なライオン。 最高の演技。とにかく最高。全てが自然なやり取りだし、目の動きとか、ちょっと吃ったり、何かしながら喋ったり、あえて2回言ったり。 特に最初のダイナーの長回しシーンよかった。 手前で主役2人の長回しカットをやりつつ、背景でも色んなことがちゃんと動いてて。ジロジロ観てくるジジイやら、店内に入って注文待ってる客やら、店員の動きやら。 アルパチーノの目の凄さはこの時から確立されてた。笑ってるんだか、目の奥が哀しいようなどっちとも言えない目をするんだなーー 最後のシーンは本当に名演。取り憑かれてた。 アルパチーノ現在83歳、ジーンハックマン93歳。長生きしてください、、、、、 ジーンハックマンの黄金期の映画はまだ観た事が無いのでチェックしよう。
ご自由さん
3.0
Scarecrow は日本語で「案山子」「みすぼらしい人」「痩せ衰えた人」の意。ロードムービーの佳作との評判の割に私には合わない。どうも過去に一度観たような感じがするが··。
むくみよ
3.5
例え気性や行動に至らない点があるとしても、その人が孤独でいなければならない理由はない。 なんの因果か相棒と呼べる人物に出会ってしまって心を開いて、未来に希望を抱いていいんだ。 マックスとライオン。まるで互いの欠点を埋めるように励まし支え合って。時に酒やコーヒーと共に店中の人間と、歌い踊り明かして長生きしてたらいい。
いかえる
4.0
人生はタイミング。そして人間は弱い。そんなことを思った。 ジーンハックマンとアルパチーノの演技に魅せられた。
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