Siblings of the Cape
岬の兄妹
2018 · Drama · Japan
1h 29m
(C)SHINZO KATAYAMA



A pair of siblings are living together in the outskirts of society. The brother, Yoshio, has a hurt leg, the sister, Mariko, has an intellectual disability and spends most of her time at home. When Yoshio loses his job he does the unthinkable and sells his sister's body in order to pay for food and rent.
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ジュネ
3.5
2019年52本目はインディペンデントながらそのテーマの過激さが話題を読んでいる『岬の兄弟』。各方面の注目の高さゆえか、劇場はほぼ満席でした。 兄妹二人の馬鹿馬鹿しい会話のやり取りや、ところどころに散りばめられたユーモアのおかげで幾分軽妙に仕上がってはいるものの、彼らの置かれた境遇は救いなどどこにもありません。兄の良夫が追いつめられて遂に許されない決断に至るまでが、これ以上ないほどみっともなく卑しく下品に描かれていきます。演者二人のパフォーマンスのおかげもあり、高い熱量を肌で実感できる意欲作でした。 ただ、これがデビュー作とあってか正直荒削りなところも。貧困や格差社会に留まらずありとあらゆる問題提起を詰め込みすぎていて、だんだん話がどこを目指して進んでいるのかがわからなくなってきますし、最後も中途半端になってしまった感じが強いです。 それでも今の邦画では絶対に見られない過激さは折り紙つきですし、こういう映画を東宝や松竹みたいな大手が拡大公開する気概を見せないと、日本映画はいつまでたっても漫画とテレビドラマ頼みの低水準をキープして終わりでしょうね。
かわうそ
3.5
自身の身体に障害を抱え、唯一の家族である妹も重度の自閉症。 本来なら、国からの保護を充分受けられる案件だ。 しかし、当人がそこに気が付いていない。 知らないのだと思う。 劇中のセリフで お前が悪いのは 足じゃなくて頭だよ! というものがあった。 無知であるということは なんと悲しき事か。 人はどうしても楽な方に流れる。 でも、その方向は間違えてはいけない。 しかし周りの人はどうして手を差し伸べないのだろう。 そこがリアリズムに欠ける気がして少し点数は控えめです。
Schindler's Memo
1.0
ダメだな。 気持ちはわかるが、圧倒的にリアリティに欠ける。これに尽きる。 映画の中でキモとなっているのは、妹の知的障害と、兄の運動障害なのだが、ここは日本なのだよ。これだけ条件が揃っていれば生活保護を受けられる。 例えば、必要のないプライドが兄にあるというなら解るが、その様なモノは全くナシ、寧ろ自分から被害者意識をアピールしているし、小役人的な友人もいるところもあり、全く説得力がない。 さらには、言い方は悪いが不具者を必要以上に差別している様な描写や、モロにスカトロ的な不潔さもありで、とてもまともに見ていられない不快なところもある。 往年のATG路線を狙ったところもあざとく、学生映画に毛が生えたような作品で、真面な評価の対象にはならないと思う。
kom
4.5
とんでもなく重くてキツい作品。身体障害者の兄が知的障害者の妹を売春させて貧困を何とかやり過ごす、というあらすじを聞いただけでもうキツいのだが、実際映像として見るとさらに輪をかけてえぐい。 まずは何より主演二人が凄すぎる。この手の話だと普通知的障害者役を演じる役者のみが目立ちそうなものだが、今作ではむしろ介護する側の兄を演じた俳優の力が半端じゃない。演技だとは思えない表情や台詞回しで、社会的弱者であることをこじらせて完全なクズになってしまった男を、異様なリアリティで表現していた。強者にはペコペコし、少年など自分より立場が弱いものには上から目線で話す哀れさ。妹に対する愛憎入り混じるやり場のない強烈な感情。妹ばかりがフィーチャーされるが彼自身も身体障害者であるのだということをこれでもかと残酷に突きつける、足が治った夢のシーン。本当に素晴らしかった。勿論、妹役もとても上手く、変に綺麗すぎず生活感が強いため、こちらもリアリティがあり観ていてかなりしんどかった。 さらにこの映画はとても地味でわかりにくいが実は演出にとても技巧が凝らされており、カメラの動かし方や引いたショットの差し込み方、間のとり方などが本当に絶妙。音楽も良かった。説明台詞を極力排しているにもかかわらず、観ているだけで状況や感情が的確に伝わってくる作りは見事。しかもこんなテーマにも関わらず脚本は決して重くなりすぎず、終始絶妙なユーモア感で満ちている。妹が売春の最中にする自由奔放な発言に、居心地が悪いのに何とも言えずほっこりしてしまったりする。兄が金を奪おうとした学生たちを脱糞して撃退するシーンは物凄く汚くて最高。 そして貧困描写に対する妥協の無さが凄い。1個1円のティッシュの内職や、獣のようにマックを貪る描写、ゴミを漁っていたらホームレスに奪われるシーンなど、リアリティと迫力がえげつない。空腹のあまり思わずティッシュを貪る妹を止めようとし自分も口に入れてみて「…ほんとだ甘い」とつぶやくシーンなど、悲哀とユーモアのバランスが絶妙で、故により切ない。 さらに知的障害者の"性"というとんでもなく重たい問題。勿論兄がやらせた売春行為は決して許されることではないのだが、売春の"お仕事"を始めるようになって妹は生き生きと変化していくのだ。それまで家に鎖で縛り付け窓を塞ぎ、南京錠を外からかけて閉じ込められている生活だった妹。それが自らが"お仕事"をしてお金を稼ぎ、様々な男たちと交流をもっていく中で、なんだか自信をつけ明るくなっていくように見えるのだ。窓を塞ぐダンボールを剥がし、日光が部屋に差し込むシーンは本当に美しい。ヤクザに犯される妹を兄が強制的に見させられるシーンはえげつなくて吐きそうになったが、そこで兄は自分の知らない、自主的で楽しそうにふるまう妹を初めて見ることになる。何重にも凄まじいシーンなのである。また、小人症の青年の「僕だったらあの子と結婚すると思ったんですか?」という台詞もかなりきつい。おそらく妹にとっては初めての恋だったのではないだろうか。アパートの前で地団駄踏んで大声で泣き喚くシーンはとてつもなく悲しい。 ただ一点不満をあげるとすれば、あまりに行政の存在感がゼロだった点が気になった。兄弟揃って障害持ちならば、いくらでも社会福祉のサービスは受けられそうに思う。兄がそれを知らなかっただけならまだしも、友人の警察官が知らないというのはあまりに不自然。そこに何か理由付けがされていればもっと良かった。状況があまりに過酷なため、観ていてその点がずっと気になってしまった。 ラスト、冒頭の状況に戻ったかに見せかける上手いシークエンスの最後に、ガツンと絶望感を見せつけてこの映画は終わる。いかようにでも解釈できるあの妹の表情と、それを見ながら鳴り響く電話に出る兄の表情。あまりにしんどく、凄まじい映画だった。しばらくはこの余韻から抜け出せそうにない。
shimabukurock
Watching
世間の評判に比べて僕はとても冷ややかに観ていた。 とりあえずレビューの前に。 僕は今年劇場で映画を観る作品選びにTBSラジオの「アフター6ジャンクション」の映画評論コーナー「ムービーウォッチメン」の評論作品は必須で観ている。 そして、本日、評論するRHYMESTERの宇多丸さんがまさに観に来ていたのだ。しかもお昼に食べたカレーも同じ店で…。 ということも踏まえて、映画が頭に入らなかったとも言える気もするが…。 「カメラを止めるな」の時も思ったのだけど、インディペンデント映画、というより、「自主制作映画」という風合いの作品故の「過剰さ」が本作もかなりマイルドに感じる。 それなりに悲劇的、それなりにグロテスク、な描写はあるにはあるのだが、物語的な論点やテーマや、シンプルに監督が描きたいもの、に有り余るような熱情やこだわりが表現として提示されていない。 貧困や障がいという社会的な問題に対して切り込みたいのか、それらを超えた卑近な人間たちの俗悪な感情を描きたいのか、そしてそれらをコメディ的な視点を加えてより哀感を感じさせたいのか? そのどれもがあるし、要素としてはあるのだが、例えば美味しい煮込み料理に例えるのなら、やはりそれぞれの出汁が溶け合っていないというか、具材が味が染みてないというか。 結局のところ、画面を通しての「味わい」にはほど遠く悪ふざけに見えてしまうし、この兄妹の抱える境遇や、尊厳や、安直な言葉を使えば「絶望」にまでは至っていないと思う。 誤解を恐れずに言えば、「知的障がいを抱えた妹に生活のために売春をさせる兄」としての設定を通して、物語の視点や切り口なら本来いくらでもあるのだが、いくらでもある、というところをそれぞれを断片的に描いていて結果的に何を描いているのかという物語的なカタルシスに乏しいと思う。 兄役の松浦祐也の怒りの根源が何かが演技的実力と背景の練り込み不足。妹役の和田光沙も一見力演に見えるが感情がどうしても「無味無臭」に見えてしまう。 唯一演技的にカタルシスがあったのは半笑いで「こんな娘連れて来たらあかんやん」と何度も言う客のみだった。 僕だったらこの題材ならば「売春」に関しては天才的な才能を与えられたという設定にして、この感情を読み取りづらい妹を中心に据えての物語の方が観たいなぁと思った。 僕にはとても残念な出来の作品。
Agent Y
0.5
私が胸糞映画まとめ作成したらそれに入れるやつ。辛いて。
みゆ
3.0
「さがす」もそうだけど、 今作はそれ以上に精神的にゴリゴリ削られるような内容でもうグッタリ⤵︎ 色んな感情や思いは湧き上がるけど、 それをとても言葉にできない、 そんな感じ。 ホントお腹いっぱいです…
ソミン
3.5
やるせない気持ちになりました。 思わず国を頼りなさいって思ってしまった💦 「オアシス」ほどの衝撃はなかったけど、邦画で、しかもデビュー作でこれをやったのは凄いですね👏👏 「さがす」も楽しみになってきました✨ 韓国でリメイクしたら、どえらいことになりそう😆
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