Undine
Undine
2020 · Drama/Fantasy/Mystery/Romance · Germany, France
1h 31m
(C)SCHRAMM FILM / LES FILMS DU LOSANGE / ZDF / ARTE / ARTE France Cinema 2020



Undine is a city guide in Berlin. When her friend leaves her, she catches up with the curse of the old myth. Undine must kill the man who betrays them and return to the water.
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星ゆたか
3.5
2022.9.11 ウンディーネ 水の精の神話伝説。ドイツの作家 フリードリヒ・バローン・ド・ラ・モット・フーケ。 1811年刊行 美しい水の精と騎士が恋に落ち結ばれるが、騎士が他の女性に恋変わりしたため、精霊の掟によって命を落とす物語が下地になっている。 ベルリンの都市開発を研究する歴史家ウンディーネは、博物館でフリーガイドとして働いている。 ドラマの始まりは、その彼女が恋人ヨハネスから別れ話を持ちかけられる所から。 全く納得が行かず、『私を捨てたら殺すわよ』とまで言う。 そんな気分を抱えながら、いつものように、博物館の中の展示された模型を交えながら、1990年前後のドイツ(統一前の東西も含めて)の都市計画の歴史について解説の仕事に従事した。 時おりニコライ教会の鐘の音も聞こえる中、バッハの繊細なピアノの旋律が、主人公達の心の歩みを一つづつ落としていくようで聴き惚れる。とてもいい! 恋人からの別れ話で内心穏やかでないウンディーネに、お茶誘いの声がけをした潜水作業員のクリストフ。 不機嫌なキツい眼差しに尻込みし、後退りした拍子に、背後の棚にぶつかり飾られていた水槽がそのためか破裂してしまった。何故かその時、彼女は水槽の中から“呼びかけの声”を聴いたような不思議な気分を味わう。水槽もろとも中の水も全身に浴び、二人とも倒れかかった。彼女はガラス片で傷も受けるが気がつけば笑みがこぼれた。 この一件で元彼との未練もすっかり切れ、この潜水夫の彼と恋に落ちる。一緒に潜りそれこそ水を得た魚だ。巨大ナマズが姿を隠して行った水中の洞窟の入り口あたりに、見えた〔ウンディーネ〕の文字と🤍マーク。その隙に彼女を見失い気を失い水面下に浮かび上がった姿に大慌てに、人工呼吸の救出。 ビージーズのヒット曲「ステイン・アライブ」。(1978年2月4週連続全米1位) ♪アッ、ハッ、ハッ、ハッ、ステイン・アライブ♪の息づかいのリズムで胸を押す、人工呼吸に合う面白さ。 こんな事もマスマス彼らの関係を親密に結びつける。列車に乗り込んだ相手を、駅のホームを走りながら見送る純愛を久々に見て、何故か感動してしまった。 それに彼が彼女の博物館の解説に感心し、声がけしたことからスタートしたこの恋愛は、単に性的目的だけでなく、彼女の仕事ぶり(社会的人格)知性を尊重しているという意味で貴重だ。 彼女が〔フンボルトフォーラム〕と称する、現代の建築学の教え。“形態は機能に従う”を踏まえての。 そして“王宮再建計画”の解説を急に頼まれ、その翌日仕事で聞けない 彼が頼んで話してもらう所。 ベッドインし裸の彼は寝具を抱えながら、彼女の覚えたての解説に耳を傾ける。まるで少年が女教師の講義を憧憬の眼差しで聞き入るようだ。約6分間の彼女の一人語り。『退屈じゃない?』と言いながら彼への信頼感が深まる一時。 ここは観客にとっても、彼の気分を持ちリラックスしながら、あの戦の終了後の東ドイツの都市計画の見定めの違いが、西ドイツとの色々な面の経済発展の差を生んだのではないかという歴史を学べる場面になった。 あんなに恋の喜びに幸せの実感を得ていた二人だったのに。 暗雲が立ち込めてきたのは、ウンディーネの元彼が、よりを戻したい(性的刺激の欲求だけ)と会いにきたタイミング。 その前に元彼と交際中の女と街頭で スレチガイ、ウンディーネの胸の鼓動の変化に気付いたと、《電話》してきたクリストフ。 その頃クリストフは水中のタービンの故障で、12分間の酸欠のため脳死状態にあり、とても電話出来る状態じゃないと後でわかる。こういう現象をホラー怪奇と解釈するむきもあるが、私は想念が 時間・空間を超越する感覚を、理解する方の人間なので大変興味深かった。 また彼女が本当に愛する人間が、脳死状態になった現実の悲嘆から、元彼を殺す(精霊の掟により)展開や、自身が入水自殺の決断実行に至るやいなや、脳死の彼が正常な状態に回復する瞬間の状況交差もとても感慨深く印象的に観た。 劇中「ファントムペイン」(喪失の痛み)という言葉が出てくる。 東ドイツが多くの市民の抗議の声にも関わらず、1950年代宮殿を爆破し、跡地が荒れた所から生まれた言葉だが。 そのままこの映画の印象の一面でもあった。 監督のクリスティアン・ペッツォルトさん現在61歳。 日本ではまだまだ認知不足気味だが。本国や欧州では中々の人気の、芸術性と大衆性を兼ね備えた監督さんらしい。私も「東ベルリンから来た女」(12)を印象深く見たが‥‥。 彼の特徴として敬愛するヒッチコックのようなスリリングなサスペンス。それにドイツの歴史を背景にした政治的な要素が挙げられるという。人間ドラマを左右する要因の背景に政治的性質があり、サスペンスがさらに効果をもたらす。 【ベルリン】はスラブ語で“沼”、“沼の乾いた場所”を意味し、実際沼地であった街ベルリンという性質と、ウンディーネの神話を掛け合わせた作品となった。
Schindler's Memo
2.5
「東ベルリンから来た女」、「あの日のように抱きしめて」の監督なので、特別に期待したが、少しばかり肩透かしであった。 この映画、ファンタジーなのか、リアルな恋愛映画なのか、この辺がぼかされているので非常に難解である。また、事前にオンディーヌ伝説を頭に置いておかないと「なんじゃこれ」となりかねない。ウキペディアか何かで調べてから観ることを前提としていると思う。 甚だ私的な解釈なのだが、始まって間もなくの「水槽が壊れたエピソード」で両者が出会うのだが、それからの二人の逢瀬やら蜜月やらは、もしかしたら両者ともにそれぞれ妄想なのではないだろうか。というのは、クリストフにとってのウンディーネはナマズであり、ウンディーネにとってのクリストフは潜水士のフィギュアであると考えれば、途端にその他のエピソードがリアルだからだ。 ウンディーネは、冒頭のセリフと伝説の踏襲によりラストへ向かう・・・とすれば、映画的にはホラーだ。 クリストフは、潜水事故で生死をさまよう間にオンディーヌに憑りつかれたと考えれば、ダークなファンタジーになると思う。
Taul
3.5
『水を抱く女』オンライン試写で鑑賞。ダークファンタジーというにはあまりに生々しい愛の風景。「水の精」ウンディーネ神話がモチーフだと後で知ったが知的かつミステリアスな内容で面白い。社会派のクリスティアン・ペッツォルト監督らしくベルリンの歴史に絡めて複数の勢力の中で悲しく彷徨する魂の調べのようでも。 『水を抱く女』愛、歴史、ロマン...。『東ベルリンから来た女』で感銘を受けたクリスティアン・ペッツォルト監督。オープニングの別れのシーンから当たり前のように緊張感と品を感じるいいシーンの連続。パウラ・ベーアの凛とした佇まい、そして最高に味があるフランツ・ロゴフスキがまたも素晴らしい。
agiraya
2.5
途中からホラー的な部分もあってちょっとゾクッとしたけど、切ない話しです。 このまま終わるはずないとはおもったけど、こんなん展開とは…
riri
3.5
おとぎ話のオンディーヌ伝説(主人公ウンディーヌの名と同じ詠み方も有り。)…を元にアレンジした作品。 元噺を知っていないと非常に難解だ。(よく言われる“自分で考えよう系”映画。) 私は鑑賞直後に伝説を読み、点と点を繋げる作業をしたのだがそれ込みで(もはやそれが1番)面白かった。 【水界の王たちは、人間界への憧れを強く持っているウンディーヌに強く反対している・・付き合うのを許可するがもし別れるならばその相手の男を殺せ! …これを水界の王がウンディーヌにくだしている】 〜〜〜という伝説があるという事さえ念頭に置いてから観れば、そんなに難しい解読ではない⁽*ˊ˘ˋ*⁾(コレから観る方の参考になれば。) 最後の水中のウンディーヌのビジュアルだけは怖かった。 きっと人間としての抜け殻は死体だからなんだろうな.. 水死するとふくらんで真っ白になって髪は抜け落ちるもんな.. 怖くても、おとぎ話のように深く愛しく愛し合いたい。 お互いの死をまちがって認識し自決するシーンは、ロミオ&ジュリエットへのオマージュでしょうね☺️切ないなぁ
wishgiver
3.0
原題『UNDINE』は四大精霊の一つ、水の精霊ウンディーネのことで、その神話を現代に蘇らせた作品。 ウンディーネは「人間との結婚によってのみ不滅の魂を得ることができるが、愛する男が裏切った時その男は命を奪われ、 ウンディーネは水に還えらなければならない」というモチーフがあり、それを現代に置き換えたストーリーになっています。 ベルリンの施設で街の発展についてガイドをするウンディーネが彼氏に別れを切り出され、「あなたを殺さないといけない」というくだりはこれをわかってないと???ってなります。 ウンディーネを演じたパウラ・ベーアの熱演と水辺の美しい風景が記憶に残る作品でした。 2021.5.20@伊勢進富座
ゆき
3.0
最初から最後まで、物悲しい雰囲気。別れた恋人を殺さないと、新しい恋人が死んでしまうと思っている可哀想な主人公。もう少し待っていたら、幸せだったかもしれないのになあ。映像がきれいだった。
ハナ
3.0
ウンディーネとは何だったのか。彼が好きだけど2番目に成りがちな女の子の気持ちも分かる。人魚姫みたいな、こういう体験もしてみたい。
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