Dead of Night
Dead of Night
1945 · Horror · UK
1h 43m



Architect Walter Craig, seeking the possibility of some work at a country farmhouse, soon finds himself once again stuck in his recurring nightmare. Dreading the end of the dream that he knows is coming, he must first listen to all the assembled guests' own bizarre tales.
笑いと推理が交差する、時代ミステリー
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horahuki
4.5
今年はクリスマスっぽいやつ全く見なかったので何か見ようと軽い気持ちで見始めたんだけど、オムニバスホラーのお手本と言っても良いような完璧な構成とただでさえ面白い各話が怒涛のクライマックスに破壊力を増して終結していくカオスな爆破力に圧倒された。めちゃくちゃ面白い! 建築家のクレイグが修繕の依頼でやってきた田舎のお屋敷は初めて来たはずなのに何故か見覚えが…。通された客間に集まっていた屋敷の住人たちにも見覚えが…。夢の中で見た光景そのものだと気付いたクレイグが住人たちにその話をすると、触発された住人たちがそれぞれに奇妙な話を語り出す…って感じの内容。 1話目 入院中の主人公。退院前日の夜、窓の外に霊柩車が止まっている夢を見る。運転手の男が自分に向かって「1人だけ空きがある」と話しかけてくるという気味の悪いものだったが、病院から出て乗ろうとしたバスの運転手が夢で見た男と同じ顔だった。彼も「1人だけ空きがある」と主人公に話しかけてきて…。 一発目ということもあってジャブ的な内容ではあるのだけど、古典怪奇小説らしいシンプルながらもゾッとするお話。予感にも似た嫌な空気感が漂う際に微かに揺れるカーテン。窓の外にある時代錯誤な光景の異様さと、見る側が見られる側に回ることで異界へと引き摺り出されてしまうようなグラグラした感覚。それでいて入院の原因になったカーレース事故に原因を見出すこともできる。すげぇ面白い。 2話目 クリスマス。パーティで沢山の家族が集まったお屋敷でかくれんぼを始める子供たち。昔に、女が彼氏の首を切って殺害したという事件が起こったため、お屋敷にはその幽霊が出るという噂が…。主人公の少女が衣装ダンス奥に扉を見つけ入ってみると、パーティ中に見た覚えのない男の子がいて…。 これがクリスマスホラー。とは言ってもあんまりクリスマス感なかったけど(笑)これもジャブ的なお話だけど、アブノーマルな関係性を想像してしまうからこその狂った空気感が良かった。階段を登る際の影の移動、細い通路を正面から捉えた構図を経た上での衣装ダンス奥に入った瞬間の空気感の変化。段階を追った異界化の表現が好き。 3話目 婚約者ピーターの誕生日に三面鏡をプレゼントしたジョアン。ピーターは喜んで部屋に飾ったのだけど、三面鏡に映るのは見知らぬ部屋。結婚式の日が近づいてくるにつれ見知らぬ部屋のイメージが拭い去れなくなっていくピーターを心配したジョアンは一緒に三面鏡を確かめるが…。 ジョアンにはアッシー的に利用してるガイっていう男が他にいるんだけど、表面上はピーターも気にはしてない様子。男を自分の自尊心を満足させるために利用するジョアンと結婚しても良いのかという潜在的な相手方への不信が鏡として現れているのだろうけど、自分が置かれた状況を直視できないが故の鏡、そして不信の世界へと誘われるという意味での鏡といったように使い方が面白かった。不信の克服と再度不信に陥るタイミング等、上辺での対処をしたところで一生涯付き合っていかなければならない火種はしっかりと残っているのではないかって思った。 4話目 めちゃゴルフが上手いパラットとポッターは親友同士。2人ともメアリーが好きでメアリーも2人が好き。そろそろどちらがメアリーと付き合うか決めようということで、メアリーを掛けてゴルフ勝負をすることに。負けた方は消えるという約束で、負けたポッターがマジで自殺してやったーってなるお話。 ここに来てまさかのコメディ路線。死んだポッターが幽霊になって出てきてパラットがスイングする時にめちゃ喋りかけて嫌がらせしてくるアホでしょーもない感じが面白い。しかも姿を消す方法を忘れてしまって、こうすれば消えるはずなんだけど…とか言ってオッサンがクソダサポーズ連打するのが間抜け過ぎて…🤣パラットにしか見えない上に離れられないので、メアリーとベッドインしようとする時にサッサと消えろ的な感じで揉めたりするのが笑える。 5話目 凄腕の腹話術士フレイヤーが殺人未遂で逮捕された。フレイヤーは腹話術人形ヒューゴのせいだと主張している。殺されかけた腹話術士キーの手記からフレイヤーとヒューゴの奇妙な関係が明らかになっていく…。 フレイヤーが腹話術を披露するショーが次第に違和感を帯びていき、オカルトな方向に傾き始めるのだけど、本当に人形が生きているのか、それともフレイヤーの妄想なのかという絶妙なラインを維持し続けるバランス感覚がめちゃ良い。実際に超常現象が起こるわけではないのだけど、ヒューゴが生きてるとしか思えない(というか生きてるのだと思いたくなる)ような観客側の感情誘導が巧み。特に精神科医がフレイヤーを止めようとすることに気迫の凄まじさが現れていて、普通に考えたら何ともないような行動に殺人のような嫌悪感を上乗せしてしまうのが本当うまい。急に照明を暗くし影を深く落とす演出や、右回転のカメラ等、見せ場が多い傑作。でもその後に解釈を語っちゃうのはマイナス。 そして本作の本領発揮は全話が終わった後。縦軸で進んでる建築家クレイグのデジャヴ話に戻ってくるのだけど、怒涛のラッシュが鳥肌もの。各話で出てきたモチーフが嫌悪感盛り盛りで終結していくユニバース感のカタルシスがすごいし、さらに階層が分かれていくラストも嫌〜な余韻を与えてくれる。一体何がどうなってんのか分からなくなってしまう無限に続くような悪夢的ラストはほんと凄い。傑作!
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