突然訪れる決着、その真相も意外 良い意味で、そんな…しょーもな…ってなる

強烈な映画でした。。。狂信的集団と米政府の暗部をここまでハッキリ描くのはすごい！観終わった後に「ブランチ・ダビディアン事件」関連で2時間はネット・サーフィンすること必至です☆

レッドステイトとは共和党支持者の多い州を指す言葉で、本作に出てくるようなエヴァンジェリストたちは共和党の支持基盤の一つになっています。彼らはキリスト教以外の宗教を信じる人間を異端とみなし、妊娠中絶や同性婚を徹底して非難します。さすがにテロリストと化して銃撃戦をやりはしませんが、この手の人間がアメリカに存在するというのは立派な現実です。 ところがこんな面白そうな題材を扱っておいて、中身はスッカラカン。主人公のバカな若者3人組が拉致されるので、彼らの脱走劇をメインにするのかと思いきや全くそんなことはなし。また、同性愛を理由に脅迫されている保安官が出てくるのですが、このキャラクターなんか意味あったのか？と思うほど使い捨て。 その後もストーリーに一捻り加えて見せたかと思えば、それを中途半端な形でぶん投げてしまい、何もかもがお話の面白さに貢献せず左から右へと通りすぎていくだけでした。 その代わりに画面を支配するのはどうでもいい教祖さまの長ったらしい説法とーこれが実に10分超！ー単調な銃撃戦だけ。素材が面白いのにこんなにもったいない映画はないと思います。