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隣の唐十郎
5.0
シリーズ第22弾 コワモテの新生ボンドはル・シッフルとの死闘、悲劇のボンド・ガール ヴェスパーとの別れを経て、謎の組織を追う事となる前作からの完全なる続編! ボンドガールは[謎の女カミーユ] 前回のボンド・ガール薄幸なヴェスパー(エヴァ・グリーン)とは対照的な、野生的な瞳のカミーユ(オルガ・キュリレンコ)は本作を機に人気急上昇となりおめでとうございました。 新たな秘密組織の輪郭も現れ、続編への期待を膨らませまくる絶好調な新生シリーズなのでした。 原題[Quantum of Solace(慰めの分け前)]の意味深タイトルが渋い。
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佐藤凡
4.5
あまり評価されてないダニエル・クレイグボンドの2作目。しかし、シリーズNo. 1どころか映画史に残る傑作である前作と比較されての評価は仕方がないとは言え気の毒だ。 また、シリーズで一番尺が短く、あっさりとしていて観やすいのかと思いきや、実際はシットリかつヌルッとした感傷的な雰囲気渦巻く作品で、それも好き嫌い分かれそうなポイント。 本作は実質「カジノロワイヤル後編」で、前作で描かれた最愛の人・ヴェスパーの死が、ストーリーに大きく関わっている。 姿の見えない巨大な敵への復讐心から、行き場のない怒りをまき散らし、誰これ構わず傷つけていくブチギレボンド。その姿は、自分のパワーを持て余す思春期の少年や、社会への不満・反発心をあらわにする年頃の青年のようだ。似た境遇を持つボンドガールとの傷の舐め合いは、趣味の良い人が見たら引くかもしれない。 敵役が低身長な上、明らかに三枚目(wikiによると二枚目らしいが)で、コンプレックスを拗らせたような性格の奴なのも、なんとなく本作を特徴づけている気がする。 クレイグ007がこれまでのシリーズと一線を画す点は、バイオレンスなアクションと斬新で美しい画づくり、強大な敵をジワジワ追い詰めていく緻密なストーリー、そして何より、センチながら荒々しいジェームズ・ボンド像だと思う。 007に何を求めるかは世代や価値観により人それぞれだし、「スーパーガジェットとアストンマーチンを華麗に操る英国紳士なボンド」はもちろん大変魅力的だ。 また、本作は007らしさに欠けていて、ただのスパイものになっているという指摘も実際正しい。 しかし、個人的には、二枚目だが決してスマートではない、不安定でトゲトゲしく、制御不能で危険なオーラをまとったクレイグボンドが大好きだ。そして本作では、ヴェスパーや仲間の死により、そのヤバいオーラが最高潮に達しているのがビリビリ感じられる。次作以降はベテランとなり、成長して丸くなっていく姿が描かれるが、好みとしては、本作くらいの青臭い時期が一番だ。 ストーリーも100分ちょっとの時間に色々な要素がバランスよく、濃密かつすっきりと収められていて、自分の中では間違いなく名作。 ひとつ欲を言えば、もうひとりのボンドガールである、ジェマ・アータートン演じるフィールズにもっと活躍して欲しかった。最後が有名なアレのオマージュだったり、ルックスの良さはもちろん、献身的にボンドに協力する姿が健気で、短い登場ながら大変印象深かった。
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こじま
4.0
早速、はまってダニエル・クレイグのボンド続編を視聴。 復讐という“闇の底なし沼”から救われたのは、実はボンドの方で、表題に納得。 ラストシーン、めっちゃいい! 英国紳士の象徴「サビルロウ」は肩パットをしっかりと入れた肩まわりと、ぐっとシェイプされた腰まわりに構築されたストイック衣服、そしてボンドが履く黒のストレートチップのシューズもこれまたストイックで、まさに男の闘う装備そのもの。 裏切りや悲しみに負けそうな心を押し込め、ミッションと闘争にひた走るボンドの心境を象徴しているようで。 はじめて、世に売り出される「ボンド・モデル」と言われる品々(時計や靴、車)が欲しいって思ったり 笑 ボンド、かっこいい!
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