クレヨンしんちゃんが本当にクレヨン持って町をお助けするstory、そう考えると最終回に持って来てもいい位だったかもね➰✏⁉ミラクルクレヨンで描かれた落書きｷｬﾗｸﾀｰ達と仲間になって、友情を深めながら岐路を進んで行く様が良かったなー(^-^)何故みんなアンギャーっ笑⁉📷❇

ラクガキがテーマであり、とても色彩豊か。また今回は相棒役が女の子ではなく、ユウマ君という男の子なのも新鮮味がある。 一方でストーリーはラクガキのごとく無軌道。みんな行動と目的が噛み合わず、敵役の魅力は0。 終盤、落ち度のないしんのすけを急に責め出した住民達も、いかにも作り手側の予定調和。ヒーローを責める→改心でハッピーEDの安い流れを作りたいんだろうなぁと。 近年のしんちゃん映画に求めるのは、とにかく明確な目的と個性を持った敵役。いつもそこが弱いから、話がダレるのでは？と個人的に思う。

「エモい」 連載30周年記念ということで「雲黒斎の野望」以来の原作あり・過去作品のセルフオマージュの数々、頭のおかしいデザインの数々(誉めてます笑)、さらには伝説のぶりぶりざえもん先生が21年ぶりにスクリーンで喋るなどなど、長年のファンへのサービスが盛りだくさん。特にぶりぶりざえもんの活躍は、愛以外のなんでもない長年の封印期間をともに体感している身としては、もう滝のような涙が... 誇張なしで、つけていたマスクが涙と鼻水でどぼどぼに(笑) コロナ禍の影響で公開が秋にずれ込んだこともあってか、すすきが印象的に登場する点も貴重だったりします。 ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～ また、過去への目配せ溢れたベスト版的・サンプリング的な面とともに、初登板となる京極監督が絶妙に新しい風を吹き込んでくださっています。今作はキャラクターの動きがとても生き生きしていて、動いているのを見てるだけでとても楽しい！ 「しんのすけをおもしろく動かせる」という高いハードルを超えられる人材として、TVアニメ「宝石の国」などで印象的なアクション演出をされていた京極監督に白羽の矢が立ったと聞いて、とても納得。 ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～ しんのすけの仲間となるゲストキャラクターたちもほんとに魅力的。ブリーフかわいい。ニセななこマジヒロイン。特にニセななこは、好きな男(しんのすけ)が本命(本物のななこおねいさん)に逢うためのサポートを健気にずっとしているわけですが、その無償の愛に対して最期はあまりにかなしい... そしてそのシーンこそ、本作の凄さが凝縮されたものになっているように感じます。 クレヨンで産み出された彼女は雨に濡れて溶けてしまいます。この溶ける様子は過去作「伝説を呼ぶ 踊れ！アミーゴ」に登場するコンニャクローンを彷彿とさせる描かれ方をしており、そのときに感じた「親しんだキャラクターのフォルムが崩壊する」というゾッとする恐怖が再現されていると同時に、恋する乙女としては絶対に相手に見せたくない姿になってしまうことすらも厭わない究極の献身を見せるシーンになっているのです。このシーンに限らず、ファンサービスを物語をより感動的にする要素としてアップデートしてみせる見事な手腕に、来年以降の京極作品(担当されるかはわかりませんが)に期待せずにはいられません。 ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～ お話を少々詰め込みすぎて、どこに、どんな目的で向かっているのか忘れそうになってしまうこともちょくちょくありましたが、それを補うテンポやエネルギーに溢れており、そういった部分も「自由に描くラクガキ」のようで本作の魅力と感じました。観ている間、こんなにずっとしあわせな気持ちに溢れたのは久しぶりです。 唯一、ニセななこの想いがもう少し報われるような部分があればよかったのにな... 2020年公開。監督はクレヨンしんちゃんシリーズには数話関わった程度というニューフェイスである「ラブライブ！」シリーズや「宝石の国」などを手掛けた京極尚彦さん。