No Bears
Khers nist
2022 · Drama/Romance · Iran
1h 46m
(C)2022_JP Production_all rights reserved



Follows two parallel love stories in which the partners are thwarted by hidden, inevitable obstacles, the force of superstition, and the mechanics of power.
🌙 抜け殻になっても、感情は消えない
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星ゆたか
3.5
2025.5.8 ジャファル·パナピ監督(1960生.イラン)は。 イラン映画の名匠のアッバス·キアロスタミ監督(1940−2016)助監督からキャリアスタート。 「白い風船」(95)で監督デビュー。 「チャドルと生きる」(00)「オフサイドガールズ」(06)の2作は、各々ベネチア金獅子賞、ベルリン審査員賞受賞なれど。 内容がイラン政府体制批判として自国上映禁止。 更に2009年大統領選で改革派ミール·ホセイン·ムーサウィー候補支持表明から。 保守派マフムート·アフマディーネジャット政権と対立。 2010年3月自宅拘束(そこでも「これは映画ではない」ドキュメント映画制作)。 結果6年禁錮刑判決、20年に亘る映画制作·脚本·執筆·メディア対応·海外渡航禁止という非常に重い判決を下された。 この映画までに秘密裏に6本制作され、映画祭に協力者により出品され高い評価を得て。 映画祭の中では、イラン政府に対し『表現の自由』権利を訴える映画人らの活動が自主的に起きている。 この映画はそのパナピ監督が。 〈政府から出国·映画制作禁止されている映画監督〉の役を自ら演じ。 イランとトルコの国境近くの村でリモート操作で。 スタッフに指示し《偽パスポートで欧州に逃亡しようとする中年カップル〉の映画を制作している内容である。 その映画内のカップルも既に十年近く“脱出”を試みているが失敗し大変辛い経験をしていて。 この度の偽パスポートでの逃亡も。 女の方が2人一緒でなければ応じないと言い出し。 男の必ず自分も偽パスポートを手に入れて後から行くと言っても納得しない。 そもそもの監督のこの中年夫婦脱出物語の制作意図『自由を諦めなければ世間に希望の光が示せる』の本意からずれそうになる。 また監督が村長の計らいで老母親と中年息子の宿に世話になっている所で、問題が勃発する。 村には古くから因習に。 『娘は未来の夫を決めてからへその緒を切る』があり。 ゴサルという娘(22歳位)とソルトウーズという男(30歳)が許婚になっていた。 しかしこのゴサルを好きな大学院のヤグーブという青年が現れ。 “こじれ”関係に。 その問題解決の為に監督が村人を撮った写真があれば(ヤグーブとゴサルの密会現場)と提出を求めて村長をかしらに村の意見所の人たちが押しよせてきた。 が少年らを撮った時別の場所に“彼ら”がいたから撮ったはずとまでいい迫る。 そこで口だけでは信用しない村人達を納得させる為に。 カメラのファイルチップを村長に渡した。 しかし、村人達はその上で。 その主調に嘘はない『神への宣誓儀式』に出てほしいと言ってくる。 そこで夜半の宣誓所に向かう所である村人に止められ。 まず心構えを『熊が出る』前にと話しかけられる。 この題名の“熊”とは?。 《村(国)の外にある脅威》の事で。 村人の行動を縛る言い伝えなのだが。 この情報·教育·の偏った地域の中では、〈しきたり·因習〉の意義は重く。 同じような国民性の中でも理解し難い所がある。 だから民族·宗教の違う人種の中では、なおさら意味不明な違和感は当然ある。 しかしながら、それは遠く離れた日本の常識から離脱していて『分からない⁉️』と言い切れるかと言えば、そうでもない。 例えば子供時代の“いじめ”。 大人社会の“ハラスメント”などにも。 ある“偏見”から生じている場合が多いではないか。 更に趣味嗜好が『映画好き❗️』という共通項が仮にあった(このアプリ一つ上げただけでも)としても。 意見·思考の違いから仲違いするではないか。 だから、ここはどんな状況にあっても。 好き嫌いは別として。 相手を理解しようとする心構えは必要で。 普段から映画を見て、自己の感性の正統性を主張するばかりでなく。 各々の感想·意見を尊重する心配りをする訓練は。 人間性の習得において大切な事ではないかと思っている。 この映画の中の2組のカップルの人生の顛末は重い。 まさに『熊は、(いない) “いた”』のだ。
naho
4.0
いろんな事情が分かってじんわり感動した。 気軽に映画を観たり写真を撮ったりできること、恋をして愛する人と添い遂げること、それが出来ない人がいること。 国が違えば何もかもが違うのだと改めて教えてくれる。 国境という単語が何度も出てくるが、日本にいるとあまり聞くことも使う機会もない。 だからそれがどれだけ深刻な問題なのか最初は全然分からなかった。 伝え方は残酷だが単なる物語ではなく実際に起きている真実なんだと実感として迫ってくる。 "映画"の持つ力に溢れていて、 だからこそ映画を撮り続けなければいけないんだという強い想いが伝わる。
Morimi
3.5
ジャケとタイトルと内容のチグハグさ。いや、タイトルと内容は合ってるのだけれど、ジャケとタイトルを見るとほのぼの系なのかと勘違いするほど。 初めてジャファール・パナヒ監督の作品を観て、これは…こんな直接的なメッセージを作品にして良いのか。終始息が詰まる展開。 そんなに生きづらい国なの?イランって。 ガンバルのお母さんが作った食事食べてみたい。
cocoa
3.5
原題は「Khers Nist」 英題は「No bears」 邦題の「熊は、いない」は訳そのままですが、珍しく気に入りました。 イラン政府から反体制派と言われ、映画制作20年禁止と国外に出ることも禁止された映画監督のジャファル・パナヒ氏。 トルコとの国境近くの小さな村でリモートで映画を制作している。 助監督にリモートで指示をしながら、トルコにいる男女に偽造パスポートを用意し、国外に逃亡しようとする姿をドキュメント映画にしたいらしい。 最初のトルコの街中のシーンはそのままリアルな映像に見えたが、カメラを引くとパナヒ監督がパソコンを覗いている。 なるほどね~。 そのパナヒ監督が滞在しているのは村人から借りた部屋。 村人ガンバルや家族に世話になりながらリモートをしているのです。 そこで思わぬうちに村のしきたりのいざこざに巻き込まれるパナヒ。 イランでは女の子が産まれたら、許嫁を決めてからへその緒を切るという風習があり、それをめぐって男女3人がトラブルになってしまう。 あぁ、知ってはいたけど、生まれた時から運命が決まっている閉塞感。 これぞイラン社会だと思った。 村の人は一見 礼儀正しい。 ガンバルも母親もパナヒのためにお世話を頑張ってくれる。 ただ、村長やその他村人達は心の中では「出ていってほしい」と思ってる。 監視社会のイランではこんな小さな村でも、子どもに証言させたり、なにかにおいてパナヒの関与がないことを宣誓させようとする。 宣誓所まで行く途中にお茶に誘われたパナヒ。 「熊が出るから危ない」と言ってパナヒを呼び止めたのに、「熊なんているもんか。俺たちを怖がらせる作り話さ。」と言い放つ。 トルコで撮影中のカップルも、イランの村の若い男女も最後は悲劇となってしまう。 やっぱり熊はいたじゃないか。 不条理の社会で起こる様々な実例を何度も見てきたパナヒの表情。 そのまま止まらず行ってとガンバルに言われたが、サイドブレーキを引く音でTHE END。 イランの映画監督ではアッバス・キアロスタミ氏が大好きで、これまで彼の作品からイラン社会を知ることができました。 特に子ども達の描き方や美しい景色などがとても秀逸だった。 今回のパナヒ監督は逮捕されたり国からの制約が大きく、かなり苦労してきたとか。 見た目は穏やかなそうで、村人達にも礼儀を持っていたパナヒが時に「おかしいと思う」と言うだけで反応が変わる現実。 収監されてもくじけずに主張し続ける彼の「映画を撮り続ける意味」が強く感じられる作品でした。 やっぱり、熊は、いる。
しじらみ
4.0
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