Summer Time Rendering Season 1

ちょっと、これ、やばい…。 化け物級アニメの匂い。 ・ストーリーは、サスペンス×タイムリープもので、雰囲気はシュタゲに近い。しかし、「影」という明確な敵、謎、脅威が存在するため、回避する対象が「最悪の未来」だけではないので、直接的な緊迫感が高い。 (スタッフの中に志倉千代丸さん発見！) ・絵が綺麗すぎる。作画が繊細。今期一だと思う。私はなるべく大きな画面で見るようにしてます。絵柄が、最近流行の「SF青春恋愛映画」寄りで爽やかなのに、割と残酷に人が死にまくるので、そのギャップに引き込まれる。 あまりに面白いので、この勢いのまま、走り切るのか否か…かなりハラハラしますが、25話完結ということで、かなり期待はできる。 OPの「星が泳ぐ」の、「先天の勘、に沿って、ぼっくっはーいくー」が脳内無限ループ。(4話) 【最終話視聴後】 最高に面白いまま、25話駆け抜けた。 タイムリープもので、ここまで回収を済ませて気持ちよく終わったものはなかったので、すごい作品が誕生した瞬間を見られたなーと思った。 本当に感服する構成力。 序盤からずっとずっと巨大な絶望しかなく、新平の心身的な負担を思うととにかくずっと辛かった。 なのに、それらを飲み込み、これだけ血が飛び散り人が死んだにも関わらず、こんな純然たるハッピーエンドで終わるなんて、信じられなかった。 ピンチの切り抜け方が、少年マンガらしいトンデモ展開な時はあったけど、逆を言うと少年マンガらしい爽快感、胸熱感もちゃんと得られます。 ハッピーエンドが苦手な人もいるだろし、賛否はあるだろうけど、この突き抜けた最終話が私は本当に好き。 潮の「あっぽけ///」が良い。

この作品は「他人に擬態して襲ってくる影」と「タイムリープ」という、2つの題材が合わさっています。 しかしそれぞれ単体で1本の作品が作れてしまうほどの濃密な設定を無理やり繋げて整合性を取ろうとしているために、かなり複雑な内容となってしまっています。 そのせいで、序盤から中盤にかけては設定を理解する方に意識が向いてしまい、登場人物の感情を追う余裕がありませんでした。 影の設定も回を追うごとに新設定が追加され、「え、そんなことできたの？」というような驚きの連続。 特に終盤はジャンプアニメのような能力バトルが展開されるため、コレジャナイ感が凄い。 タイムリープも制約こそあるものの抽象的な印象があり、全体的に何でもありな作品になっていた感が否めません。 しかし各キャラクターの描写はかなり凝っており、どれも魅力的に描けていたと思います。 ラストは普通に感動しました。 でも、個人的にはタイムリープに特化したミステリーモノの方が良かったかな…。