Pride and Prejudice Season 1

小説を読むのが面倒な人はこれを見れば（内容を追う分には）大体オッケーってくらい、再現度が高かった印象がある。けれど、主人公の心象描写が無い分、小説を読んだ人向けに作られてるのかも。細かい表現が多いので登場人物の表情やセリフ、服装、口調を良く観察しながら見るとより発見があるのかもしれない。

長年観たかった本作、漸く鑑賞。 映画よりも尺がある為、丁寧に描かれていた印象。 前半のそれぞれ高慢な男、偏見を持つ女はどちらも頑固で可愛げがない。 でも、それが一度気持ちをぶつけ合ってから、互いの印象も変わり、変わろうとする姿と、次第に距離が縮まる様がキャストの機微な演技で繊細に表現されていた。 詰まるところ、コリン・ファースにまた恋をした。 リジーの反応に喜びを示す口元がとにかく可愛い。 贅沢な六話だった、ありがとう。

BBCドラマのクオリティの高さに感心してしまった。さすがシェークスピアの国だけあって、出演者全員の演技が素晴らしい。 95年の作品だけど、これに比べたらNHKの大河はだいぶ見劣りするな〜と考えてしまった。 若きコリン・ファース最高！セット、衣装、イギリスの田園風景、どれも素敵。 原作をもう一度読みたい。

コリン・ファースの存在感がすごい。佇まいや仕草、意思を秘めた視線に色気が見え隠れするなぁーと惚れ惚れしていたら、本作が彼のブレイク作品だったんですね。納得。 物語はまさにタイトルの、高慢と偏見をテーマに進んでいく。クラシックな世界観を丁寧に再現し、当時の上流階級や女性の結婚事情をリアルに描いており、すれ違いの恋が見どころ。 主人公リジーの芯があり物怖じしない性格は当時珍しかったのではと思うが、見ていて気持ちの良い潔さがある。ダーシーが最終話ラスト2分余りで、初めて幸せそうに笑う顔を見せたのにほっとした。 主人公の姉、ジェーンも、見ていて幸せになって欲しいと思うキャラクターで、ラストで報われてよかった。色々事件は起こるが最後にはうまくまとまる、王道的なストーリーでもある。

ジェイン・オースティンの名作『高慢と偏見』をドラマ化した作品。18世紀末のイギリス。長男しか家督を継げない制度の中、娘ばかり5人いるベネット家は存続の危機にあった。そんな中、次女エリザベスは舞踏会である1人の“高慢な”男性に出会う…。クラシック調の挿入曲が古き良き時代のイギリスという舞台を盛り立てる。ストーリーはさることながら、豊かな田舎の景色や当時の人々の風俗が見られて映像として楽しい。しかし上流の人々の嫌味ったらしさやパーティでの悪口の応酬を見ていると、当時の人付き合いは本当に大変だったんだろうなと…。ベネット家でもお母様とリディア（末娘）は最後までウザかった。結婚＝ハッピーエンドというところに当時の価値観を見てとることが出来る。

☆☆☆☆★★★

コリン・ファース演じるダーシーがかっこいい。 水も滴るいい男。 エリザベスとダーシーが誤解しながらもだんだん距離が近づいていくところにドキドキさせられた。 一番上のお姉さんは心やさしいけどそれだけではなく賢さもあって、いいお姉さんだった。 リディアとウィッカムは原作でのバカップルでそれでも周りに助けてもらえるご都合展開な2人、というよりは、だんだん落ちぶれていきそうな感じがなんとも言えない…。