
uboshito

The Childe
Oct 17, 2025.
映画で何を観るか?というのは永遠の課題みたいなもので、観るべき映画を見ないままずっと放置しながら、特に見なくても良いような作品を漫然と時間を消費して観ていたりするのは、まるで人生そのもののよう… ということで、「The Witch/魔女」や「新しき世界」のパク・フンジョン監督作品であることは見終わってから知ったのだけど、なるほどねー、やっぱりねーという感じで、とにかくめっぽう面白くて、すっかり機嫌が良くなってしまった。なぜ自分はこの作品をずっと後回しにしてきたのか?? 前半の1時間くらいは、誰が何の立場で蠢いているのか、この主人公らしき殺し屋みたいな人=プロ(キム・ソンホ)がなんのために立ち回っているのか、コピノと蔑称で呼ばれるボクサーの青年をメインに、何が起きているのか? がさっぱりわからないまま展開していくところがもう最高(コピノって…まさかコリアンとフィリピーノの文字をとった造語?ひどすぎない?)。さらに、その辺りがはっきりしてきてからのラストまでの怒涛の展開は本当に見もの。走って逃げるだけのシーンが延々と続くのもわりと好きw 冒頭から中盤からラストまで、そしてミッドクレジットの「真のオチ」まで、完全なる愛すべきバイオレンスムービーという仕上がりで、まあ2回観るかと言われると、もう真相を知ってしまっているのでアレだけど、初見時のラストで明かされる青年(末っ子)の立場に関する「なんやそれ!」っていう真相もなかなかに観客を翻弄していて面白かった。とはいえガンアクションのキレが尋常でないので、このアクションだけ見たくてもう一度見るはアリかもしれない。でもちょっとアクションが消化不良気味なのもパク・フンジョン印って感じではある。「7人の脱出」の、かわいそうなパン・ダミ役の子が悪い方の役で出てるのも良かった。 こういう前半になんの説明もないっていうの、ダメな人はダメだと思うのでなんとも言えないのだけど、「The Witch/魔女」のPart1の、前半のあの、ま〜ったりとした牧歌的な描写と後半の血みどろ殺戮描写の両方好き!っていう人にはたまらないと思う。個人的にはこれ系の作風は「映画らしさ」がとてもあると思っているので好みということもあり、評価は爆甘です。 【視聴:U-NEXT】