1941年、フランスの田舎町ナンシー。ナチスのハンス・ランダ大佐(クリストフ・ヴァルツ)が、ある農場主の家を訪れる。“ユダヤ・ハンター”の異名を持つ冷血漢ランダは、巧妙な話術で農場主を追い込み、床下にユダヤ人一家を匿っていることを白状させる。ランダの部下たちは床下に向けて一斉に射撃を開始。だが、一家の少女・ショシャナ(メラニー・ロラン)だけは銃弾を逃れ、逃げ去った……。ナチス総統ヒトラー(マルティン・ヴトケ)は“イングロリアス・バスターズ”と呼ばれる連合軍極秘部隊の存在に苛立っていた。ユダヤ系アメリカ人を中心にしたこの組織を率いるのはアルド・レイン中尉(ブラッド・ピット)。カリスマ的な指導力を持つ彼はナチスの皆殺しを指示、ドニー(イーライ・ロス)やヒューゴ(ティル・シュヴァイガー)といった血気さかんな部下たちと共にドイツ軍に恐れられていた。