レビュー
全く聞いたことのない映画でしたが、ネットフリックスでおもしろそうだったので見ました。 サントリーの宣伝部員である江分利満氏(36歳)が、たちのわるい飲んだくれな顔、洒脱で直木賞作家となる文筆家の顔、ドライに奥さんを大事にする家族思いの顔、自由で破壊力のある元実業家のお父さんの処遇にリアルに悩み続ける息子の顔、第二次世界大戦での出来事が消化しきれていない戦時中の人の顔と、本当に色んな顔を見せながら、1960年代の日本人の暮らしをからりと少しずしりと教えてくれる良作でした。トリスのイラストで有名な柳原良平さん(ご本人も出演)のアニメ、透明人間の特撮など気の利いた演出が取りばめられていて、たのしかったです。そして、旦那さんを支える奥さんが、不幸を弾くようにいつも明るく、朝四時までお酒の相手もして偉大であり、映画のホッとする場所でした。
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